一級建築士製図

一級建築士製図試験の具体的なエスキス手順をご紹介します。

一級建築士製図エスキス事例

この記事は一級建築士合格のためのエスキス方法のご紹介をしています。

“ウラ指導流”のエスキス方法に自分でアレンジを加えた内容になっています。

“まず初めに下書き用紙に折り目を付ける”など一級建築士製図試験のエスキス方法を画像を交えてご紹介します。

毎回毎回エスキス方法が違っているなんてことはありませんよね?

もしそうなら危険信号です。是非とも自分なりの型を見つけて、

あとはひたすら反復練習をして身に着けていってくださいね。

エスキスを効率よく行うには”型”が必要です。

エスキスは思考をアウトプットする事ですが、

それは武術と似ていて、みなさんそれぞれの資格学校や講座などで身に着けた流派があると思います。

これからの話をわかりやすくするために私の立ち位置をお伝えしておきます。

私は金額と時間の関係で資格学校に通いませんでした。

そんな中で利用させてもらったのが製図のウラ指導さん です。

学校に比べると金額的にもぐっと抑えられますし、通信講座だから時間の都合がつけられるし、なにより製図試験の合格への考え方がしっかりしていると感じたからです。

特にエスキス方法に大変力をいれてました。

ですので私のエスキスはウラ指導流がベースになっており、それを若干アレンジしたものになっています。

  1. エスキス用紙に8等分に折り目をつける
  2. 問題を読む
  3. 1/400の敷地を記入する
  4. SKYT|敷地に建てられる建物の限界値とターゲットにする面積を調べる。
  5. 構造|構造形式と階数を確認する
  6. 設備チェック|利用する機械設備と機械室の必要の有無を想定する
  7. その他|屋外施設を確認し、視覚化する
  8. 断面|建物の断面を確認するとともにゾーニングも少し考える
  9. P図|部門のつながりを確認するとともに出入口の数も確認しておく
  10. P図|6の解像度をあげて各部門の各部屋および屋外施設を列記してそれぞれの部屋のつながりや出入口、動線を視覚的に表現し、”重要な部屋”をチェックしておく。にあたりをつけておく
  11. APZ|敷地外からエントランスへのアプローチを考える
  12. ウツワ|敷地にふさわしい建物のフレームを考える
  13. 注意事項|プランニングの前に課題の注意事項を列挙する
  14. 階フリ|各階にどの居室をいれるか考える
  15. バイコマ|7m×7mを4マスで表現してプランニング
  16. 4バイコマ|1/400でプランニング
  17. レイアウト|(集合住宅などの場合居室のレイアウトをプランニングしておきます)
  18. 面積|面積を拾い出しチェックします

以上です。

平成29年度の製図試験時に記入したものを清書しましたのでご確認ください。

完成したエスキス用紙完成したエスキス用紙

 

 

 

 

※本当は原紙をお見せできればよかったのですが、字が荒れていて見れたものではありませんのでご容赦ください。

初めにエスキス用紙に8等分に折り目をつける

エスキス用紙が大きくて邪魔なのと、これからエスキスを順番に行っていく中で記述できる範囲を決めることであとで見やすいエスキス用紙になるかなと思っていつも折り目をつけていました。

折り目ごとに各項目を決めておくとレイアウトが簡単です。折り目ごとに各項目を決めておくとレイアウトが簡単です。

 

 

 

 

 

ただし今回は突然エスキス用紙に敷地図が描かれていたので本来の書き方から少し変更せざるを得ませんでした(汗)

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敷地を記入する

折り目を付けた後は一番右側の4倍コマに敷地だけ先に記入しておきます。これは敷地や周辺環境を頭にインプットする作業にもなっています。

ではここから折り目毎に紹介していきます。

①から④

 

 

 

 

 

①から④の記入をしていきます。
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①SKYT(敷地・建ぺい・容積・ターゲット)

敷地に建てられる建物の限界値と設計する上で目標となる面積を把握します。

与えられた敷地の中でどれくらいのものが最大限、最小限建てられるのかを確認することで、特に建ぺい率や容積率オーバーによる一発失格を防ぐようにします。

また指定された容積の真ん中の数字を調べて、その数字をターゲットとすることで、面積過少や超過のリスクをとります。

また数字の横の〇で囲まれた数字は7m×7mの柱スパンで構成した空間を1コマにした場合に何コマ可能かをわかりやすくしたものです。

□でかこまれた数字は必要になった時に7m×8mの柱スパンや7m×6mの柱スパンで調べるときに記入しています。

②構造|階数を確認する

構造形式はRCラーメンが一般的だと思いますが、大スパンで一部SRCやSを使いそうなら記述しておく必要があります。

階数は自分がこれまでしてきた練習課題と混同して、階数間違いなどをしないよう念のため確認しておきます。

③設備チェック|利用する機械設備と機械室の必要の有無を想定する

記述問題を先にチェックした上で、どういった設備を建物のどこに置くかを事前に考えておくことで記述と齟齬がないようにします。

④その他施設(外構施設)をチェックする

外構施設は内部施設とのアプローチや階数指定がかかっているものもあり重要です。平面だけでなく断面でもチェックしておきます。

⑤から⑦

 

 

 

 

 

⑤から⑦まで記入していきます
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⑤断面図を記入

近年は地盤面が整っていない場合も多いため、

ここで建物と地盤との関係や

建物の形をだいたい決めておくことで平面プランが作成しやすいかなと感じています。

ただしここではあくまでもゆるく決めることにしています。実際地下一階がこの断面図どおりにはいきませんでした。

建物高さや屋根形状はここで決め打ちしてパッシブデザインの採用方法(天窓や光庭が可能かどうか)を検討します。

私の場合、各階にどの部門が入りそうかとかもこの時点で少し考えています。(最終的に変わることもあります)

⑥⑦プログラム図を記入

⑥で部門ごとのつながりと出入り口の数、⑦で全ての要求室の条件把握と動線の確認をしています。

ここを作り込む方も多いようですが、私は各部屋の条件を把握できているかと各居室同士のつながりを確認するためだけに利用しています。

今回の試験では特にありませんでしたが、動線が多数集まってくる部屋や大きな気積をもつ居室などは王冠マークなどをつけて自分の中で重要認定をします。

それ以外でもリゾートホテルの計画をしているわけですから、重要なのは建物の顔であるエントランスホールと宿泊部門は外せないと考えていました。

重要認定することによって、プラン上のどこかで犠牲にしなければならないときにその部屋は死守すると確認するためです。

居室にマークがついているのは眺望や吹き抜けなど求められているものに、自分なりのアイコンをつけることでわかりやすくしています。

青色の線をつなげているのは同じ部門同士のつながりで、赤色の線でつなげているのが他部門同士のつながりで特に注意をします。
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⑧アプローチ図

⑧から⑪まで

 

 

 

 

 

⑧から⑪まで記入していきます
敷地外から敷地にどういう風に侵入するかを考えます。2面以上の接道の場合、駐車スペースなどで大きくスペースを取る項目がある場合はこの項目が最重要になります。

この時は隣の駐車場へのアプローチと車回しが必要だったので注意が必要でした。

⑨ウツワ出し

建物に可能なフレームを考えます。建築面積と延床面積を確認し、超過しないよう注意します。

私は基本的に敷地から3mは離れるように考えています。

理由は2方向避難が取れない時に外部階段を取って付けるためです。万が一面積が必要な場合でも、最低どこか1つは3m残すようにします。

そしてこの項目は後で出てくる階振り分けと行き来しながら考えることも多いです。
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⑩注意事項

階振り分けなどで各居室の配置を考える前に自分が感じた試験内容での注意事項を思いつく限り列挙します。

プランを描き始める前に要求事項を洗い出し注意事項を集めておくことで後戻りの必要ないプランニングができます。

⑪階振り分け

私は諸室の階振り分けは問題用紙を折り曲げ、紙の裏側でします。

理由は、要求室を書き洩らす恐れがあるのと、名称記入の時間がもったいないからです。

ゾーニングを意識しながら各居室をはめていき、合計面積に対して

宿泊部門は1.3倍、他は1.2倍して先ほどウツワで指定した面積で各階が収まるのかどうかを判断します。

上の方でコア・ト(利用者用トイレ)・吹(吹抜け)を先に割り当てしています。

ここで明らかに無理がある場合は、問題の読み取りを間違っている可能性があるので、少し進めてみて全然入らないようであれば問題文を読み直してください。

ただ、試験は基本的に簡単に振り分けができないようにしている場合が多いです。

この時は宿泊部門を1フロアに集めることが難しかったです。

そのあたりの対応力を見る試験だと考えて、試験元が求める優先順位を外さないように注意して階振り分けをしてください。
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⑫倍コマプラン

⑫

 

 

 

 

 

⑫を記入します
本当はこの前にコマプランという前段階のプランがあるのですが、宿泊部門がある場合は先に宿泊部門を決めないと前に進まないので、倍コマプランから始めています。部門が多い場合は、コマプランが必要だと思っています。
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⑬4倍コマプラン

⑬

 

 

 

 

 

⑬から⑮を記入します
ここで最終的なプランの完成です。

私は窓や各居室の出入口は作図段階で適当に描いていくため、ここでは描きません

⑭宿泊室レイアウト

宿泊室がある場合はレイアウト表記を求められるのでここでさらっと確認します。

⑮面積算定

最後に面積算定をしておきます。試験用紙に記入するのは後にしていますが面積オーバーになっていないかは把握しておきます。
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私はこれまで一級建築士製図試験の合格に役立つ記事を色々とご紹介してきました。是非ご覧ください。

一級建築士製図ブログ
私がこれまで書き溜めた一級建築士製図の合格に役立つブログ記事をまとめました。資格学校に通うことなく一級建築士製図試験に合格した私の製図手法を一挙にまとめました。...