一級建築士製図

階段製図早く描くコツなど時間を短縮するテクニック集めました。

階段製図

この記事では

一級建築士製図試験の

作図の時間をできるだけ短くしたい!

合格できるなら省くところは省きたい!

自分がやっていることを他の人もやっているのか確認したい!

そんな、できる人にとってはどうでも良いけど、製図の遅い人にはありがたい、細かい作図短縮作業を列挙していこうかと思います。

階段製図をフリーハンドで早く綺麗に描くコツ、テクニックなどご紹介します。

まず私について説明しますと、

お金と時間の関係で資格学校に通えず【製図のウラ指導】さんの通信講座のみで平成29年度の一級建築士製図試験に合格しました。

ですので資格学校の方のように”仕事終わりや休日に作図をただひたすらこなす”

という練習をしておらず、また作図能力ももともと低いため合格できる気がしませんでした。

それでも合格はしないといけないので、

【どうやったら作図を楽にできるか、どこが手抜きできるか】

【チェック時間を確保するためにはどうすれば良いか】

をひたすら自問自答していました。

そのなかで考え出した製図方法です。

階段をフリーハンドで製図する手順をご紹介

「階段の1段1段の幅が違うとまずいのでは」

と思う方もしれませんが

製図試験の縮尺では気にする必要はないと思います。

審査の方も膨大な数を審査するのに

階段の幅や奥行き1段1段見ながら

審査するのは難しいと思います。

ただし、

上下階で段数が違っていたら

【上下階の不一致】という重いペナルティが

課せられるかもしれませんので、

(階段の上り下りの表記の不一致が

あっても合格していた人がいますが・・・)

階段を目分量で定規を使わずに描いても

階段の幅と奥行きがある程度

正確に描ける方法を考えました。

階段は

  1. 施設利用者用階段
  2. サービス用階段
  3. 非常用屋外階段

3つがあり、

たいていの場合7m四方の柱割で

廻り階段とEVを納めて

描くことが多いですよね。

ですのでこの3つを標準化しておきます。

こういうものを

型にはめて描けるようにしておくと、

作図のときに迷いなく描けるので練習あるのみです。

1、施設利用者用階段のフリーハンドの描き順

3.5mだと描きにくいので、

利用者用階段は幅4mで描いていました。

1.7mの踊り場を持つ26段上りきりの階段とします。

片側13段上りきりとするので

踊り場で挟まれた階段部分を12等分すれば良いわけです。

具体的には写真と共にご覧ください。

踊り場1.7mくらいとれるように

仕切り壁を設け、

その両側に線を引きます。

先ほどの両端2本の線の

真ん中に1本引き2等分します。

次に2等分した空間をさらに2等分し

片側で4等分になるようにします。

最後に

4等分した空間のそれぞれ3等分することで

26段上りきりの階段にできます。

目分量で描いていますが、

このように描くことで、

だいたい揃った階段を

フリーハンドで描くことができます。

施設利用者用階段1 施設利用者用階段2 施設利用者用階段3 施設利用者用階段4 施設利用者用階段5 施設利用者用階段6 施設利用者用階段7

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、サービス用階段のフリーハンドの描き順

次はサービス用階段です。

階段の外形は5m×3mで描きます。

踊り場の奥行は1.25mくらいにして

階段の踏板の奥行を0.25mで考えていました。

まず両側1.25mの踊り場を設けて、

踊り場の線から3段内側に向かって

均等に描くとちょうどグリッド上に乗ります。

あとは残りを4等分で描いてあげれば完成です。

サービス用階段1 サービス用階段2 サービス用階段3 サービス用階段4

 

 

 

 

 

 

3、屋外避難階段のフリーハンドの描き順

最後に屋外避難階段です。

躯体から2.5mの跳ね出しを想定して作図します。

柱でもたせるため7mの長さをとるので余裕があります。

建物内の廊下の位置によっては

もっと踊り場を広くして、

踏板の数を減らしても大丈夫です。

こちらも踏板の奥行を0.25mとしています。

屋外避難階段1 屋外避難階段2 屋外避難階段3

 

 

 

 

 

 

建物内部の間仕切り壁を早く描くコツ

4、最初の下書き線をフリーハンドで描く

うすーく線を引けば、

下書き線を消さなくても

上から仕上げ線を描いてしまえば目立ちません。

下書き線をフリーハンドで描くメリットは

左手にエスキス用紙を持ちながら描けるので、

作業スピードと確認作業がとても早くなるという

ところです。

 

 

 

5、柱と壁はもちろんのこと、壁と壁の包絡も気にしない

壁の包絡で悩むのは時間の無駄です。

特に定規で描いている人は

包絡を考えずに線を引いていってください。

試験元が出している標準解答例が

まだ手描きの時代も

包絡があったりなかったりしていました。

どっちでもいいんですね。

 

 

 

6、窓を描く時に袖壁や腰壁をつくらないのと各部屋の出入り口で余分な袖壁をつくらない。

利用者居室の窓は柱から柱まで1本の線で

済ました方が効率良いです。

外壁の窓は定規を使った方が早いと思います。

建物内部の出入り口付近の袖壁は、

フリーハンドの場合は

あまり気になりませんが、

定規で描く方は

袖壁を描く手間がもったいないので、

極力設けないようにしましょう。

7、トイレや大浴場、宿泊室など部屋内の間仕切りは単線でも可

標準解答例でも

そのような解答がありますので大丈夫です。

 

 

 

8、PSやDS、EPSに吹き抜けのマークは必要ない

現場でも

PS部は先行して空配管を通して

そのあとフロアを全面打設したりもしますから

PSで配管が通っていない部分にも

床があることもあるので、

吹抜けマークは必要ありません。

こちらも標準解答例であったりなかったりと

どちらでもよいことが伺えます。

9、PSの数や場所は適当でよい

私が合格できた年、

記入忘れで1階平面図には

PSが1か所しか設けられていませんでしたが

合格できました。

H29年度の標準解答例をみても

14~15m角の空間に1つある程度です。

上下階のズレもそれほど考えなくても良いです。

※ただし

EPSやDSは

上下階をできるだけ揃えますし(完全一致でなくてもよい)

記述で配管経路について求められている場合は

意識して作図しておくとその分記述が楽になります。

家具はフリーハンドで済ませる

10、家具やトイレ設備で時間短縮を図るなら目分量でフリーハンドが鉄則

ソファは

3人掛けのイメージで

グリッドに沿って1m×2mとして描きます。

席数を稼ぎたければ

4人掛けのイメージで

1m×2.5mとして

描くとよいです。

机は□椅子は〇書くだけ。

グリッドを目安にして

フリーハンドで描くため

テンプレートは使用しません。

4人掛けであれば

グリッドを目安に

だいたい1m×1.5mの机を描いて、

あとはその周りに4つの丸を適当に描きます。

あと例えば

レストランなど座席数指定の部屋で

実際に描いた部屋が狭く、

席数を稼ぎたい場合は、

1m×2mの机にして

6人掛けの席にする

というのも有効です。

トイレ設備等も

テンプレートは使わず

楕円で大便器 三角で小便器で表します。

手洗いは四角の中に○描いていれば大丈夫です。

 

 

 

外構編

11、植栽に時間をかけない

植栽もフリーハンドで描きます。

花壇も波線で描くと時間が無駄にかかるので、

下記のような

花壇、芝生と植栽は10秒ほどで描いています。

余談ですが、

これは友人から聞いた話で、

同じ試験会場に試験中鉛筆を何本か合わせて持って

トントンと音を立て連打することで

濃密な芝生を表現していた人がいたそうです・・・

私の考え方としては

本来建物がうまく設計できているかを

試されているのに、

芝生や植栽が綺麗かどうかは

関係ないと思っていますし、

手描きだったころの標準解答例では

芝生の点表現がなく

植栽も○だけ描いているものもありましたので、

その時間を他の所で使った方が良いと思います。

 

 

 

 

12、歩行者通路は3コマ×3コマとかでフリーハンドで線を引く

歩行者通路だとわかるようにしておくように

しておけばそれでよいです。

私は下の画像のようにざっくりと

ハッチングしていました。

 

 

 

13、駐車場表現は斜め線1本で大丈夫

H22年の標準解答例にこのような描写があったのと、

これで私が合格できています。

 

 

 

14、隣地境界はフェンスがおすすめ

隣地境界はけっこうな距離があるので、

花壇を描くよりは

フェンスということで

一本線で描いた方がずっと早いです。

H30年の標準回答例①のように

一言”フェンス”と記入しておきましょう。

まとめ

何度も言っていますが、

この試験は減点方式です。

減点方式ということは、

どれだけ綺麗に丁寧に図面を描いても

加点されません。

採点者の側に立って考えると、

例えば『庭に植栽を設けなさい』

という課題で

何も描いていなければ減点できますが、

芝生の点々と植栽の丸を1つ描いていれば

減点するのは難しいと思います。

基本的に

私が省略してよいかどうかの根拠は

試験元が毎年出している標準解答例の中から

見つけていることがほとんどです。

みなさんも

一度過去の標準解答例に目を通してもらって、

その中の表現を参考にして、

すこしでも製図を楽にしてください。

ここまで説明した、一連の製図方法を3つに分けて記事にしていますので

お時間ありましたらどうぞご覧ください。

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ほか、合格した当時の再現図も公開しています。

図面の密度も確認していただけますので

そちらの記事もどうぞよろしくお願いします。

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