一級建築士試験製図|【エスキスがまとまらない】人のための考え方をご紹介します

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一級建築士製図エスキス設計考え方

この記事は

初年度の一級建築士製図受験者や独学者の方向けに、

エスキス作業中のその場その場での考え方や判断基準を

ご紹介したいと思います。

  • 他の人のエスキスの考え方を参考にしたい方
  • 全体の空間構成がまとまらず、不成形な形状が出てきたり、動線がいびつになりがちな方
  • エスキスの最中でつまづく部分が多く、時間がかかる方

このような方には、お役に立てる内容だと思います。

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目次

【エスキスがまとまらないを無くす】無難な設計と優先順位の判断を実例をあげてご紹介|一級建築士

設計課題は毎年異なり押えるポイントも毎年少しずつ異なりますが、

エスキスの考え方や優先すべき判断については

普遍的な部分も多いと思いますので、

この記事もお役に立てる部分もあると思います。

具体的なエスキスの進め方については

ウラ指導流をベースとした

具体的なエスキスの順序・作成方法を

別記事でご紹介しています。

具体的に書いていますので、

そちらも併せてご覧いただくと理解が深まると思います。

https://halu-ie.com/esquisse/

エスキスや設計の判断基準でつまづいている人は最近の合格者に積極的にアドバイスを受けましょう。

さて、エスキス方法は分かった。

でもいざ進めていくと、なぜか躓いてしまう。

「こんな時はどういう風に考えればよいのだろう?」

「どうまとめていけばいいのかわからない。」

初年度受験者や独学者の方は

自分なりの判断ポイントが出来上がっておらず、

まとまらない、重要な点をはずしてランクを落としてしまう。

ということもまだあると思います。

そんな時に、

周りの受験者や最近の合格者の考え方を

積極的に聞くまたは、

その人のやり方を見る

ということも良いと思います。

Twitterではかなり有益な情報が

飛び交っていますので、

アカウントを作って

是非積極的に交流をしてみてください。

人のアドバイスを自分の中で醸成して、自分の判断ポイントを作り上げることが合格への近道

そしてアドバイスを受けたときに、

大切だと思っていることは、

  1. いいと思ったアドバイスは必ず実践して自分のモノにすること
  2. 最終的な判断(リスク)軸を自分で作り上げ、自分で責任を取ること

です。

アドバイスを受けた、感心した!

それで終わっては何の意味もありません。

そのアドバイスを自分の中で醸成して自分のモノにしていく

事がなによりも大切です。

本番の製図試験では何が出題されるかわかりません。

あなたの隣でアドバイスをしてくれる人は誰もいないのですから。

そしてもう一つ。

自分の判断まで他人に委ねてはいけない

ということです。

例えば実際の試験で悩むポイントが出てきたとき、

「あの人がこういってたから、こうしよう。」

と安直にすすめた結果、

判断が間違ってて合格できなかった。

「アドバイスどおりにしたのに・・・」

と文句を言ったってはじまりません。

ひょっとするとアドバイスを受けた時とは

多少条件やその項目の重要度が

異なっていることもあるかもしれません。

自分の中に適切な判断基準=軸を持っている人は、

プランの中の重要度を自分で判断できて

アドバイスの部分は切り捨てて、

自分がより重要だと考えたポイントを選ぶ

ということができます。

結果、どんな難しい設問が出てきても

ダメージを最小限にすることができます。

これが自分の判断基準を作り上げるということです。

少し耳の痛い話をしましたが、

実は一度、私自身が経験したことなんです。

同じ轍を踏まないように気を付けてほしいと思い、

書かせていただきました。

私が設計時に大切にしていたことは『無難にこなす』

まず初めに

私が設計をする上での自分の中の決め事を

書いておきます。

繰り返しますが、こうでなくてはいけない!というものではありません。

1、難しいこと、アクロバティックなことはしない。

製図試験を攻略する上で

  1. 吹抜けを成立させるために構造的に複雑な梁のかけ方にする
  2. 梁を受けるために下階に小柱を設ける
  3. 〇.5回転の回り階段を使う
  4. 地上階の居室面積を満足させるために部屋を躯体芯よりも外に出す

など色々なテクニックを駆使して

難しいプランを成立させている方もおられますが、

私の場合

そんな難しいプランになってしまっている時点で、

設計が間違っている

と考えて別のプランに変更します。

建物の外形はできるだけ長方形の立方体

を原則にします。

そしてその立方体のボリュームの中で

できる事を考えます。

よほどのことが無い限り、これでプランをまとめること

が出来ます。

個々の条件を満足させるために、

建物の外形がデコボコさせるようなことはしません。

当たり前の手法で設計できるプランが合格プラン

というのが私の考え方です。

2、設計の優先順位を守る

設計の優先順位は

法規≧建物形状や構造>重要居室=動線>その他利用者居室>サービス用居室

です。

近年は特に法令遵守は絶対です。

避難経路、斜線制限、各種面積制限にひっかかれば

どれほど良いプランでも一発失格につながります。

建物形状はさきほどお伝えした

ようかん型が基本です。

2階に屋外空間を設けるためや基準階型などで

引っ込めることはあります。

柱スパンは6~8mを基本として、

それ以上の長スパンが出てくる場合は

プレストレスト梁にします。

また、その梁の上には

できるだけ居室を設けないようにします。

構造的にも面積算定する上でも

シンプルな計画にするのが一番です。

スケルトンを決めた後、

内部の他の空間に影響を与える

気積や天井高さがある居室、

又は

他の居室からの動線が一斉に集まってくる

ような居室の配置と

建物内外部のシンプルな動線計画

同時に考えます。

動線がシンプルにまとまったら、

残りのボリュームに

どの居室をあてはめるかを

考えていきます。

私はその他居室よりも動線計画(廊下)が

いびつにならないことを優先させています。

エスキスをご参考いただく前の注意事項

さてここから本題に入りたいと思います。

私がエスキス作業中に

どのように判断して進めていくのかを

令和1年(2019年)の美術館の分館

および

平成30年のスポーツ施設の製図試験を使って

ご紹介したいと思います。

エスキス手法はウラ指導さんの進め方です。

1、私は令和1年および平成30年を

受験したわけではありませんので、

「こうしたら合格できた!」「これが合格プランです!」

というものではありません。

あくまで、エスキスの考え方のご参考にご覧ください。

2、エスキス手法はウラ指導さんの進め方が

中心となっていますが、

記載している用語や一部進め方は

ウラ指導さんと異なっています。

キチンとしたウラ指導さんのエスキスを

理解したい方は講座の受講や書籍をご購入ください。

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【エスキス実践編1】平成30年(2018年)一級建築士製図試験/エスキスの考え方

問題用紙を読みとく

読み取り間違いをしていると、

最悪その時点でランク外だったということもあります。

この部分は非常に重要ですので別記事でご紹介しています。

https://halu-ie.com/method-for-checking-of-a-list/

1/400の敷地をエスキス用紙に記入する

具体的なエスキス手順については

別記事で詳しく説明しています。

詳しい方法はこちらの記事で取り上げています。

https://halu-ie.com/esquisse/

建蔽率、容積率、ターゲット延べ床面積を把握する

エスキス建ぺい

感想としては

  • 常套手段の7mスパンの”6×4″コマが使えないのか~
  • 建ぺい注意しないと一発アウトありそ~

です。

構造・設備計画

エスキス構造・設備計画

設備室が必要なものはどれか、

屋上に設けないといけない設備はどれかを

確認します。

その他(外構計画)

エスキス屋外施設

屋外テラスが地上に必要だということ、

カフェとつなげる

(必須ではないけどできるだけ隣接させて設けたい)ということ、

そして桜並木側に寄せようか?と考えています。

断面計画

エスキス断面計画

プールと多目的室エントランスの吹抜けが

建物全体に影響が大きいので

何階にもってくるか検討しています。

プールは1階か2階どっちにするか・・・

多目的が1階にくると上階がプランしにくいから、

これは2階にもっていこうと考えました。

少なくともこの2つの部屋は3階は無いなと考えています。

居室の中のマークは私の中で吹抜けを表しています。

この時点で建物高さと基礎深さにアタリをつけています。

各居室のつながり

エスキスプログラム図

温水プールに王冠、多目的室はそれに次ぐ冠マークを付けて

この建物で重要度が高い居室と

認定しています。

あとは

インストラクター控室は

サービス動線から行けた方が良いかな?と考えています。

青線は同部門のつながり、赤線は別部門、外部施設とのつながりを

示しています。

建物へのアプローチ

エスキスアプローチ

利用者出入口の位置と内部動線(1Fのみ)と

それによるボリュームの切り取られ方

3パターンを検討しました。

アクセスは

北は外せないし、西も欲しいところ。

東は悩みました。

でも東にも出入口つくると、

内部のボリュームが切られてプランしにくそう・・・

そこまでして必要だろうか?

あと、

念のため南に出入口を設けた場合を検討しとこ。

という感じです。

建物外形の大きさ(ウツワ)を決める

エスキスウツワ

建蔽ギリギリなので

庇や外部階段注意しないと

アウトになるなと思っています。

敷地周囲は

敷地内通路と屋外施設がどこに来ても良いように

考えています。

計画するうえでの注意点

エスキス注意点

プランするにあたって

気を付けないといけないところをここで挙げています。

部屋の階振り分け

問題用紙を折る

問題用紙の裏側に線を引いて、

表の上に決めた”ウツワ”の各階で可能な

最大床面積を記入

エスキス居室階振り分け1

1Fに入れる居室検討

まずは温水プール室を1階に

配置するように考えています。

後の工程で計画が難しそう

だったら2階にもっていく予定でした。

エスキス居室階振り分け2

温水プールと更衣室×2は

大きな空間だから廊下係数は×1.1で抑えました。

エスキス居室階振り分け3

設備スペースの機械室は

搬出入の事を考えて1階に置きたい。

さらに

今回の管理・共用部門は

全部1Fに配置できそうだけど、

プランをしたかんじで

難しければ救護室は上階に

上げようと考えています。

この居室は

通常の廊下係数×1.2を掛けました。

(1枚目の画像の表上で計算)して

今選んだ分全部とコアを足しても

1コマ分余りそうな感じです。

見学コーナーに使うか様子見。

とりあえず

これで決定して上階に移ります。

2階,3階に入れる居室検討

1階にプールを置いたため

エントランスとプールの吹抜け部の分

2階の使える面積が減るので、

先に引いておきます。

エスキス居室階振り分け5
2階に多目的スポーツ室を入れることにしているので、

多目的スポーツ室の天井部と

エントランスの吹抜け分を

先に3階の床面積から引いておきます。

それと2階と3階の残り使える床面積を出してみました。

エスキス居室階振り分け6

次に

多目的スポーツ室と

更衣室Bは同じ階の方が良さそう、

他の居室はどちらの階でも問題なさそう。

適当に居室を仮決めしといて、

プラン時に考えようと思っています。

あと全ての階で多機能トイレと便所を用意して

全体の面積計算します。

2階3階の各居室については下の全体画像でご確認ください。

エスキス居室階振り分け7

各階面積、延べ床共に問題なし!とりあえずこれでプランに入ります。

コマプラン

まずはオーソドックスな6×4で検討を始めます。


アプローチを北と西に、

サービスも北に設けるよう考えます。

合わせてコアと

それをつなげる動線を検討(1Fのみ)します。
エスキスコマプラン2

今回のようにアプローチが2か所で

L字に動線ができたときは、

L字で分断されたボリュームに

何を入れるかをはじめに考えます。

まずは

千切られるボリュームを最小限で済まして、

他が計画しやすいように

するところからはじめます。

そのボリュームが1コマならコアにあてて、

2つ以上になりそうならカフェを考えても良いかと思案しています。

コアを仮決めしたあと、

残りのボリュームをどう使うか検討します。

まずは全体計画に大きな影響を与える

“重要居室認定”したプールを1Fに入れて

次に多目的スポーツ室を2階に入れることにします。

上階に影響のある居室はできれば

コーナーにもっていくと上階のプランニングが楽です。

プールは横長におくと、

北東角に機械室を入れられそうなので

まずはこれで仮決定。

プールを横長に置くと2階の南西部に

4コマ空間ができる。

この4コマ空間に多目的スポーツ室を入れて、

あとはエントランスの吹抜けを作って動線が

通るかどうか・・・

各階の動線がシンプルに東西に引けて、

千切られたボリュームも使いやすそう!

(くにゃっとした線で確認してます。)

よし、ということで次に進みます。

バイコマプラン

エスキスバイコマプラン1

コマプランをベースにして

居室を具体的に配置していきます。

ベースにはしましたが、

ここで少し変更して最終的には3階を

もっとシンプルにまとめる事が

できました。

2階、3階の居室の中で

場所を特定しなくても

よさそうな居室達は、

動線でちぎられたボリュームに

要求床面積でしっくりくる居室を

あてこんでつくっていきます。

階の居室振り分けはだいたい決めて、

この時点での変更も多いです。

コンセプトルームは2階でも3階でも

どちらでも良いが

アクセスがしやすく、

目立ちやすい所に

設けるように考えていました。

あと、

カフェの厨房用出入り口は

コマプランではとっていなかったが

簡単に設けられそうなので設けました。

あとは柱割で居室の面積を調整。

条件漏れがないかチェックして、

OKであれば

1/400図面にすすみます。

バイコマプラン(2Fプールの場合)

ちなみに2階にプールを置く場合は

こんな感じになりました。

エスキスバイコマプラン2

集合住宅(基準階型)のプランニング順序は上階からでも良いかも

集合住宅など基準階型の試験の場合、

基準階部分は

防火区画、斜線制限や2方向避難など

法令による制限が多くなるため、

基準階部分の法令違反に気づけず一発アウト

という方も結構いるようです。

ですので、基準階型の課題の場合は

あえて上階のプランを先に

ある程度まとめて(外形,居室配置,階段位置等)

それを満たすような下階をプランする

という順もありだと思います。

どうしてもプランがまとまらない場合に

考えてみてください。

【エスキス実践編2】令和1年(2019年)一級建築士製図試験/エスキスの考え方

令和1年の課題も

私が合格した2017年当時からすると、

問題文も大きくなり、火災対策関連の記入も多いし

大変で完了できなかった方(重要事項の漏れなども)も多いと聞きます。

内容的には

面積下限のある3層吹き抜けや

天井高さのある多目的展示室、

さらに屋上庭園と創作アトリエの関係もあり

立体構成がまとまりづらい試験だったと思います。

一方ゾーニングについては

明確に分離することがそれほど難しくなかったため

立体構成がまとまればあとはすっきりいけたと思います。

そのあたりの考え方を順を追って文字に起こしていきたいと思います。

エスキス用紙右下に敷地を描く

まずエスキス用紙の右下に1/400の敷地を描きます。

もうこの時点で、

本館と道路、横断歩道の位置から、

アクセスは北東と東にとろうかと目星をつけています。

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方1

面積拾い出しから断面構成まで

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方2

面積算定(SKYT)

建ぺい率に注意しないといけないと考えました。

設備

問題文で階指定された設備をとりこぼさないようにメモしています。

その他

屋上庭園と屋外テラス、

それぞれ階指定とアクセス指定があるので

図解をして、間違わないように注意しました。

断面

ここでは吹き抜けや天井高さのある室を書き出し、

建物全体の断面構成の検討などをメモをしています。

このとおりの断面構成にすると

決めたわけではありませんが、

できれば

「多目的展示室の上部に屋上庭園が来ると、

まとまりやすいな」と考えています。

階高さと車線検討はこの時点で検討・決定します。

後で考えるとこの時点でエレベーターとペントハウスを

描いていたほうがよかったと反省です。

プログラム図

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方3a

3層吹き抜けはエントランスと決め打ちでした。

空間構成に大きな影響を与える天井高さや無柱の指定、

他の室や空間へのアプローチを整理したところ、

今回プランの中心になるのは多目的展示室

その次に優先すべきが

エントランスと、創作アトリエとしました。

APZから階フリ、注意点まで

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方4

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方5

アプローチの考え方

1面接道で本館、横断歩道の情報から

今回は完全に決め打ちでした。

建物の大きさ(ウツワ出し)

特に建ぺい率に注意を払いました。

箱の大きさは最大限大きくすると、

庇を作ったときや、屋外避難階段などが

後から急に必要になったとき

建ぺいオーバーする恐れがあるので、

少し余裕を持たせて考えました。

居室階振り分け

階指定のあるカフェや創作アトリエ、

ポンプ室などを先に埋めていきます。

多目的展示室はアクセスも多そうで天井高さが高い室なので、

1Fか2Fのどちらかだと思っていますが、

断面の時点で多目的展示室を1Fに置き、

3Fで屋上庭園を乗せるプランを想像していたので、

とりあえず1Fは多目的展示室とカフェ・ショップを置くように

考えました。

残る2Fと3Fですが、ゾーニングとしては

多目的を除いた展示関連諸室とアトリエ関連諸室

それぞれの階で固めて配置していたほうが良いと思いました。

展示室にホワイエが必要な点や、

3Fに創作アトリエが来ている関係で、

2Fに展示関連諸室、

3Fにアトリエ関連諸室としました。

これで面積的にはいけそうなので、

ひとまずこれで進めようと思いました。

結局プランもコレですっきりまとめきれましたが

プランをしていて、どうしても建物の全体構成に

無理がでてくる場合(あえて無理が出てくるような

問題にしている場合もあります。)

早い段階で

展示室の一つを1階に移したりする考えもありました。

注意すべき点

プランをする直前で見落としそうなポイントを挙げています。

コマプランと倍コマプラン

コマプランの考え方

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方6
まずは出入口、エントランスを決めました。

次に多目的展示室です。

普通コマプランで柱割までは考えませんが、

今回は多目的展示室が200㎡以上となっているため、

少なくても1行は8mスパンを利用して、なんとか4コマで

抑えようと考えていました。

私の場合、

重要な居室に設定した部屋の配置を決定したあと、

各出入口や2つの階段をつなぐ経路、吹抜けを引いてしまってから

残りのボリュームを使って、

居室が納まりそうかを考えることが多いです。

今回の試験の場合は、

カフェは本館や公園からもアプローチできるようにするため南東角、

残った南西スペースに多目的展示室をおくと1Fはすっきり納まりました。

とりあえず仮決定で2F以降を検討します。

共用部門の吹抜けをどこにするかですが、

他の居室のプランが簡単に納まりやすいので、

特に問題なければ吹抜けは角に持ってきます。

ただし今回のように吹抜け40㎡以上とされると、

風除室を除いた面積で

吹抜け確保したくなる私は

(標準回答例では風除室の上部の吹抜けも

面積算定されていましたが・・・)

余分に吹抜けがおおきくなり、

他の居室プランがしづらくなることも出てきます。

そのためにもう1プラン、

吹抜けが建物内側のグリッドで出てくるプランも考えました。

倍コマ

令和1年(2019年)製図試験エスキス考え方7
当初の狙い通りに納まってくれたかなと思います。

2Fの避難経路の重複距離が怪しそうなので、

1/400で変更するかもしれません。

1/400

1F

令和1年(2019年)製図試験エスキス400分の1_1F
2F
令和1年(2019年)製図試験エスキス400分の1_2F
3F(ラウンジは2つもいらないとも思ったので、

本番なら一つは”休憩スペース”とか名称を変更していると思います。)

令和1年(2019年)製図試験エスキス400分の1_3F

まとめ

色々なテクニックを見ると

心動かされますが、

大切なのは以下の2点だと思います。

  • 合格するためには自分の中でしっかりとした優先順位や判断ポイントをもつことが重要
  • シンプルな形状、シンプルな動線etc…一般的な手法のみを使った無難なプランを考える。

令和1年(2019年)の標準回答例から合否ポイントを検証しました。

https://halu-ie.com/ikkyu-seizu-r1-sohyo/

エスキスの具体的な手法についてはコチラの記事をご参照下さい。

https://halu-ie.com/esquisse/

この他にも製図試験に役立つ記事を書いています。

https://halu-ie.com/ikkyu-seizu-blog-matome/

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