一級建築士製図

【こんな製図レベルで合格】再現図でわかる一級建築士製図試験の合格方法/フリーハンド多用でもOK

一級建築士製図再現図

私は決して製図が得意な人間ではありませんが、

平成29年度の一級建築士製図試験を

資格学校に通うことなく合格することができました。

得意ではないから、

色々と模索して自分なりの製図の仕方や

順番を学習していき何とか合格できたのです。

私のように製図が苦手な方も、

時間内に終わらなくて焦っている方も

短期間で合格圏内に進めるように、

できるだけ細かく具体的に記事にしています。

  • 再現図を公開/一級建築士製図試験はフリーハンドでも図面の密度が薄くても図面が汚くても合格できた。
  • 全ては製図時間を短くするため。短縮できた残りの時間をチェック時間に充てることが合格への近道。
  • 製図試験の合否は特定の場所のプランニングのいかんによって大きく左右され、それが解けていない場合はどれだけ丁寧で綺麗な図面を描いていても不合格になってしまう。

【2019年でも使える考え方】一級建築士製図試験をフリーハンド多用で合格!再現図を交えてご紹介

私の製図レベル及び記述内容は資格学校で

頑張っておられる方からすると

拍子抜けするような

密度やクオリティ(製図自体の)だと思います。

再現図を描きましたので

内容は後でご覧いただくとして、

ここで私が感じてほしいのは、

「あぁ、こんなもんでいいんだ~」という感想です。

程よく見下げてくださって結構です。

資格学校で頑張っている方々の中には

「図面の密度が薄く、印象が悪い」とか

「私が採点者だったら

フリーハンドのこんな汚い図面は採点する気にならない」などの指導のほか、

「フリーハンドで味がでるタイプの人ならフリーハンドでもよい」

のような指導をされることで、

結局のところ合格するためには

製図の綺麗さや丁寧さが大切だと

感じている人が多いようです。

しかし、

実際に合格している人は

綺麗とか汚いから合格、

不合格が決まっているのではなく、

採点者が減点できないような無難なプランで

かつ最低限ポイントを抑えた

図面内容になっているということです。

つまり、

図面の綺麗さより、内容で決まっている

という身も蓋もない結論だと私は考えています。

私がなぜそういう考えにいたったかも

この記事では書いていますので、

ぜひ最後までご覧いただければと思います。

【再現図をご紹介】本当に製図が綺麗でないと合格できない試験なのか?

まずは私がどのような図面で合格できたか再現図を公開したいとおもいます。

再現図

 

レイアウトは少し違うと思いますが

線や文字の仕上がり、

情報の密度はこの通りで間違いありません。

いかがでしょうか?

資格学校に行かれている方々にとってみれば、

気が抜けるほどの情報量ではないでしょうか。

早さは正義!全てはチェック時間を多く設けるため!

では

何のためにこのような作図量で済ませているのか。

製図を綺麗に丁寧に描き上げないことで

得られる最大のメリット、

それは“製図時間の短縮”です。

製図の6時間30分という時間は

本当に短いです。

その限られた時間の中で

  1. エスキス
  2. 製図・記述
  3. チェック

をして図面にまとめなければなりません。

この中でも私が重要だと考えているのが

3の”チェック”です。

というのも私は

“全ての方が製図試験でなんらかの間違いを冒している”

と考えています。

その間違いが

軽微なモノであれば合格でき、

重要なモノであれば不合格になる。

この2つのどちらに自分がなれるのかの分かれ目が

チェックができているかにかかっています。

チェックの重要性や具体的な手順については下の記事をご参照下さい。

一級建築士製図時間割表
1級建築士製図試験/ミスと手戻り少なくする作業手順と時間割をご紹介します。今回ご紹介する時間割で進めていくと、徐々にスピードが速く、手戻りも少ない図面を仕上げることができるようになります。...

定規とフリーハンドの使い分けの考え方

私は定規とフリーハンドで使い分けをしていますが、

“早く描ける方で描く”

というルールを設けています。

例えば躯体の外形線や窓の線は直線が多く

定規で描いた方が早いですよね。

一方家具や設備は

基本的にはフリーハンドで書いています。

また、

階段やでこぼこの多い間仕切り壁なども

フリーハンドで描いています。

外構の芝や草木も同様で

すべて描いても

1分かかっていないと思います。

ですので自然と

“前半は製図版、中盤以降はフリーハンド”

となっています。

各パートの製図方法については

それぞれこちらの記事でご紹介しています。

独学者にやさしい一級建築士製図方法vol.1(柱描きから間取り下書きまで)資格学校に通うことなく合格できた私の製図方法を画像を交えてわかりやすくご紹介しています。...
一級建築士製図建物仕上げ
一級建築士製図試験/独学者にやさしい製図方法vol.2(外壁線から建物仕上がりまで)製図の中盤である、建物の外壁線を引くところから建物本体を仕上げるところまで画像を交えて詳しくご紹介しています。...
一級建築士製図外構完成
1級建築士製図試験/独学者にやさしい製図方法vol.3(特記、庇、外構の記入まで)庇の記入から平面図完成までを独学者にもわかりやすいように画像を交えてわかりやすくご紹介しています。...

さて、

「この程度の内容で合格できたって本当か?」

「試験官が見落としていたのではないか?」

また、「再現図だからって手を抜いたんじゃないか?」

という声が聞こえてきそうですが、

とりあえず本番同様に本気を出して、

このあたりの戦闘力です。

私が

“製図試験は内容を試されている試験”

であると考えているのもここからきています。

試験元の標準回答例を徹底的に研究して合格製図レベルを理解することが重要

いくら私がご紹介した再現図レベルで

合格したといっても

試験元の判断ポイントが少しずつ変化していくことも

十分考えられます。

また

私より上手に描ける方が

あえて描くレベルを落とす必要もないので(笑)

書き込み量については

まずは試験元で公開されている

過去の標準回答例を徹底的に研究してください。

https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-mondai.html

最近はCADで書かれているので

ちょっと判断しにくいですが、

それほど書き込み量は多くありません。

※特に昨年度の試験から

防火区画の凡例や書き方が

明記されているので重要です。

手書き時代の過去の標準回答例を見たい方

こちらの記事を

参考にして下さい。

一級建築士製図過去問
一級建築士製図試験の3年より前の過去問や標準回答例はどうやって手に入れる?過去問を手に入れるには ウラ指導さんの書籍"一級建築士合格戦略 製図試験のウラ指導 "を買う ウラ指導さんの”一級建築士製図 前半戦過去問題研究講座”を受ける が一番良いと思います。...

製図を描き始める前から不合格が決まっている人がいるという事実

さきほどから私が述べている

“製図試験は内容を試されている試験”

という考え方を裏付けるエピソードがもう一つあります。

平成29年度製図試験/ユープラで分かった合否の分かれ目

私は資格学校には通いませんでしたが、

製図のウラ指導という通信講座で勉強をしていました。

そして、平成29年度のユープラに参加したのです。

ウラ指導では毎年

“ユーザープランニング(以下ユープラ)”

という

受験者の再現図を一堂に公開する企画を設けています。

参加者は自分の再現図をアップすると、

他の人の再現図が全部(100人以上?)

無料で見れるという優れモノです。

また合否が出た後は、

各答案のランクまで出てくるので、

私はこの中で合格できた人、

合格できなかった人のプランを

一つずつチェックしていきました。

各ランクごとの答案をチェックするのに

最初の方は10分程度必要としていました。

ですが、

10人程のチェックが済んだ頃

合格に至らなかったプランの共通項が

見えてくるようになりました。

それが見えてくると、

そのあとは1枚5分程度でチェックできました。

そして30人程見終わったあとは、

結果を知らずにランダムで選んだ図面の中で

不合格答案についてはわずか1分のチェックで

あてられるようになりました。

詳しい内容についてはコチラの記事で書いていますが、

いかに重要な場所で間違わないかが

この試験の合否を分けるということを

改めて理解していただければと思います。

一級建築士製図試験は【していいミスとダメなミス】があります。減点方式の試験で生き残る方法をこれまでの試験結果を考察してまとめました。この試験の採点方式は減点方式です。この記事は減点方式の中での生き残り方を解説しています。...

プランニングの重要ポイントを見極め、死守する事が合格の秘訣

重要な場所のプランニングを間違えると”即不合格”。

この傾向は

昨年の標準回答例や

資格学校が出している模範解答をみても

判断できます。

平成30年一級建築士製図試験標準解答例主要居室
平成30年の一級建築士製図試験の総評/標準解答例と資格学校の模範解答例を通して合格条件を考えました。昨年の試験は大きな変化があり、選択肢の自由度の高さと細々とした作図上の注文に手こずった方も多いと思います。では実際に合格できるプランはど...

まとめ

製図試験に合格するためには

  1. プラン(動線や全体ボリューム)が明快にまとまっている
  2. 求められた要求室が全て記入されている
  3. 重要な場所で決して間違わない
  4. 記入(作図)ミスが少ない
  5. 作図密度は標準回答例程度でそれほど過密でなくて良い

ここをおさえるんだという気持ちで学習に取り組んでください。

リンク

私はこれまで一級建築士製図試験の合格に役立つ記事を色々とご紹介してきました。是非ご覧ください。

一級建築士製図ブログ
【エスキス、製図、チェックまで】一級建築士製図の合格に役立つ記事をまとめました。資格学校に通うことなく一級建築士製図試験に合格した製図手法を一挙にまとめました。...