1級建築士製図試験/ミスと手戻り少なくする作業手順と時間割をご紹介します。

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一級建築士製図時間割表

この記事では製図の時間配分を確認するだけではなく、

製図漏れや手戻りを防ぐために有効な時間割をご紹介します。

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目次

1級建築士製図試験/製図が苦手な人でも大丈夫!ミスと手戻り少なくする作業手順と時間割をご紹介します。

早速ですが私は製図が苦手です。

それは私の再現図をご覧いただいても少しご理解いただけるかと思います・・・

https://halu-ie.com/drafting-test-reproduction/

さて製図が苦手な人というのは描くのが遅いです。

ですので私もはじめは

『エスキスの時間を少しでも削って製図時間に充てよう』

としたり、

『チェックの時間がないからといってチェックせずに終わらせる』

ことが多かったです。

 

しかし覚えていて頂きたいのが、

それをすると一気に不合格に近づきます

その理由は上記記事に書いたのですが、

結局、この試験はプランが要求に沿えていないものや

要求諸室の漏れがあるものは、

あとは何をしようとも不合格だからです。

そうはいっても描き切れなければ

それはそれで不合格・・・その板挟みから考えたのが、

1、製図内容を簡素化すること
2、製図工程を決めて製図漏れを無くすこと
3、製図工程の中でチェックする場所を複数つくり手戻りが無いようにすること

です。

私は今回ご紹介する時間割で進めていくうちに、

徐々にスピードが速く手戻りも少ない図面を仕上げることができるようになりました。

試験時間の時間割をご紹介します。

 

 

 

 

 

まずはじめに私が考えた時間割表を掲載します。

エスキスの部分と製図の部分に分けて練習時に時間を測っていました。

製図が苦手な人が今から短期間で合格できるようにしたいのであれば方法は1つしかない

これまで制限時間内に終わったことがないような人が、

制限時間内に図面を描き上げ、

かつ合格するにはどのように勉強していけば良いでしょうか?

どうすれば良いかというと、2通りしかありません。

 

  1. 図面を綺麗、丁寧、ち密に描き上げながら、プランも完ぺきにまとまっていて非のうちどころのない図面を目指す、フルコース習得ルート
  2. 採点者が減点できない程度の図面内容で仕上げて時間を稼ぎながら、プラン内容が無難にまとまっていて、かつミスが少ない図面を目指す、最低限習得ルート

 

です。

「全てマスターしてからでないと私は一級建築士になりたくない!」

という人は1を選んでも良いと思いますが、

普通は合格できるのであれば2を選ぶと思います。

それなのに勉強方法が必要でもない細かいタイル目地や植栽、

要求されていない防火扉、特記などを描き上げて

図面の密度や綺麗さを向上させていくというのは変だと思いませんか?

合格するには図面チェックより重要なものは無い!

あなたの描いたその図面、タイルや植栽、駐車場を見る前に

もっと大切な何かを見落としていませんか?

そんな時間があるなら、図面チェックの時間に回しませんか?

というのがこの記事で一番言いたいことです。

たとえば、どれだけ綺麗な図面でも

【部屋名が漏れていた、構造が成立していなかった、上下階のコアの不整合】があると、

一発でランク3です。

ですが例えばチェックの時間をとることで、

【うわああああああっ!部屋名が漏れていたああああああ!】と

制限時間残り10秒で気付き、制限時間内にその部屋名を描けたら

ランク1です。合格です。

チェックの時間をとることがどれほど重要かはご理解いただけるかと思います。

チェックが重要であることに変わりはありませんが、

上下階のコアの不整合を制限時間残り10秒で

気づいてもどうしようもありません(汗)

ので、ここで改めて

時間割表をもとにお話をしていきたいと思います。

時間割表の中身を詳しく説明していきます。

今回は製図の部分にフォーカスしますので製図パートをご覧ください。

製図パートの中だけで4回チェックを設けているのが

お分かりいただけるかと思います。

基本的にランク3になるミスをしないため

+

ミスに気付いた後手戻りが少なくてすむような作業手順で製図をしています。

作図手順は

 

  1. 各階全ての柱と柱割りの寸法線を描く
  2. チェック/1分:柱割りが間違っていないか、柱割と全体の寸法線の抜けがないか※柱割りのミスや柱の上下階の不一致はあとで気づくと取返しのつかない事態になるのと、寸法線はすべての階で柱割の寸法線だけ描いてさえいればランク3になることはないため
  3. 各階の間取りの下書き線を薄くフリーハンドで描く+各階の階段・EVをフリーハンドで仕上げる
  4. チェック/1分:下書き線をみてエスキス図面と齟齬がないか+階段・EVの上下階不一致や漏れがないか※この2つも後での手戻りを少なくし、かつランク3を防ぐため
  5. 各階の図面、家具、名称などを仕上げる
  6. チェック/5分:部屋名の名称漏れや名称間違いがないかと家具(問題に要求されているもの)の漏れがないか※名称漏れはランク3、室内の要求物への未対応も減点となる
  7. また図面を進めていく
  8. チェック/5分:断面図を描き切ったあとで平面、断面に齟齬がないか、庇などが描かれているかなどを確認

 

チェック回数は多いですが、チェック時間は全部で12分だけです。

上記チェックを行うことで

少なくともランク3をとらなくてすむようになっていくと思います。

 

さらに製図用紙を描き終わった後でさらにチェックの時間が取れる人は、

最後の最後までチェックを続けてください。

どれだけチェックをしても必ず何か見落としをしています。(断言)

ちなみに私は合格はしましたが、

1階のPSの漏れや面積算定のミス等試験が終わって

家で再現図を描いている時に気付きました(涙)

最低でもランク3のミスはしないように、

時間割の中にチェック時間を入れる仕組みをつくっておいてください。

私はこれまで一級建築士製図試験の合格に役立つ記事を色々とご紹介してきました。是非ご覧ください。

https://halu-ie.com/ikkyu-seizu-blog-matome/

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