一級建築士学科試験の施工分野で出題の
各種工事の設問(毎年21問目あたり)を
9年分まとめてカテゴリーに分類しています。
一級建築士学科試験/施工分野/各種工事過去問題まとめ
その名の通り、
別の項目で出題されている工事が色々と出題されています。
この記事単独で掲載している出題範囲は
鋼板屋根工事他数問のみとしています。
同じような設問なのに違うカテゴリーに
ばらばらに設問があると学習しづらいので、
冒頭の屋根工事、雑工事他というカテゴリー以外は全て、
別記事の各工事の設問にも合わせて載せる
ようにしています。
屋根工事
1. 鋼板葺屋根に取り付ける軒樋の材料に金属を用いる場合、屋根葺材との電食を考慮して、屋根葺材に対して貴(イオン化傾向の小さい)の材料のがよい。h24/21
2.屋根工事において、銅板葺きの留付けに用いる釘や金物については、ステンレス製のものを使用した。h30/21
3. 屋根工事において、銅板葺の留付けに用いる固定釘については、ステンレス製の釘とした。h23/21
全て正答肢です。
4.鋼板製屋根用折板を使用した屋根工事において、折板のけらば包みを 1.8mの間隔
で端部用タイトフレームに取り付けた。h29/21
折板のけらば包み1.2m以下で設けます。誤答肢
5.屋上のパラペットにおいて、オープン形式のアルミニウム製笠木の取付けに当たり、
笠木部の固定金具の取付け完了後、コーナー部分の笠木を先に取り付け、直線部分
の笠木については、両端から定尺部材を取り付け、中央部に調整部材を取り付けた。h29/21
正答肢です。
雑工事他
1. 施工中の建具の鍵について、コンストラクションキーシステムを用いたので、施工後に、シリンダーを取り替えることなく工事用の鍵から本設用の鍵に切り替え、不用になった工事用の鍵を提出させて、その確認を行った。h27/21
2.メーソンリー工事における補強コンクリートブロックの1日の積み上げ高さの限度は、1.6m程度を標準とする。h24/21
全て正答肢です。
地盤調査・仮設工事/問5出題分
1.手すり枠を設けない高さ10mの枠組足場における墜落防止措置として、枠組足場の交差筋かい及びメッシュシートを設けたので、所定の下桟や幅木を設けなかった。h22/21
メッシュシートは
物の落下防止には使えますが、
人の墜落防止抑止にはなりませんので
所定の対応が必要です。
交差筋交いに加えて
15cm以上の巾木や
15cm~40cmに下桟が必要です。誤答肢
類似設問はリンク先にあります。
地盤補強・地盤改良工事/問7出題分
1.アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリート打込み直前に行う二次スライム処理については、底ざらいバケットにより行った。h26/21
底ざらいバケットは一次処理で使用します。
二次スライム処理は
水中ポンプやエアーリフト方式
などで除去します。誤答肢
2.アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭工事において、鉄筋かごの建込みの際の孔壁の欠損によるスライムや建込み期間中に生じたスライムの処理を行う二次スライム処理については、コンクリートの打込み直前に、水中ポンプ方式により行った。h30/21
正答肢です。
コンクリート工事/問10+11出題分
1. 防水下地となるコンクリート面における型枠緊張材(丸セパB型)のコーン穴の処理については、水量の少ない硬練りモルタルをコンクリート面と同一に なるように充填した。h23/21
正答肢です。
鉄骨工事/問13+14出題分
1. 鉄骨造の柱脚部を基礎に緊結するために設置するアンカーボルトについては特記がなかったので、二重ナット締めを行ってもボルトのねじが3山以上突出する高さで設置した。h25/21
正答肢です。
2. 鉄骨工事の建方における建入れ直し及び建入れ検査については、建方の進行とともに、小区画に区切って行った。h26/21
正答肢です。
木工事/問15出題分
1. 木造軸組工法における土台に用いる木材については、耐腐朽性・耐蟻性に優れている「たも」の製材とした。h23/21
“たも”はとても硬いですが、
耐腐朽性・耐蟻性には優れていません。
記述内容に近いのはクリやアピトン
などが該当します。誤答肢
防水・シーリング工事/問16出題分
1.合成高分子系シート防水工事において、シート相互の接合部については、原則として、水下側のシートが水上側のシートの上になる。h24/21
水下側のシートが水上側より上になると、
雨水がシートの下に入ってしまいます。
水下側のシートは常に水上側のシートの下に
潜るようにします。誤答肢
2.屋上緑化工事において、耐根層は、防水層に植物の根が直接触れないように、防水層の保護コンクリートの上部に設けた。h26/21
正答肢です。
3. シーリング工事において、コンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。h26/21
正答肢です。
4.鉄筋コンクリート造の建築物の屋根スラブに縦形ルーフドレンを取り付けるに当た
り、梁との干渉がないことを確認のうえ、ルーフドレンの径が 150mmであったので、
あご付きパラペットのあごの垂直面からルーフドレンの中心までの距離が 400mm
確保されていることを確認した。h29/21
正答肢です。
5.外壁乾式工法による石張り工事において、目地に用いるシーリング材については、特記がなかったので、シリコーン系シーリング材を使用した。h30/21
石張り部に用いるとシリコン成分で
石材が汚れるため使用不可です。誤答肢
左官・石張り・タイル工事/問17出題分
1. モルタル塗りに当たって、骨材に用いる砂の最大寸法については、塗り厚の半分以下で、塗り仕上げに支障のない限り粒径の大きいものとした。h23/21
正答肢です。
2. 外壁乾式工法による張り石工事において、上下の石材間の目地幅を調整する
ためのスペーサーを撤去した後に、シーリング材を充填した。h25/21
正答肢です。
3. タイル先付けプレキャストコンクリート工法における引張接着強度検査については、引張接着強度が0.4N/mm2以上で、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下のものを合格とした。h27/21
タイルの引張接着強度の合格基準は、
0.6N/mm2以上です。誤答肢
4. 外壁乾式工法による張り石工事において、石材の裏面と躯体コンクリート面との間隔(取付け代)を、70mm とした。h27/21
正答肢です。
金属工事/問18出題分
1. 内装工事において、天井に設ける点検口の取付けに当たり、軽量鉄骨天井下地の野縁及び野縁受を溶断し、その開口部の補強を行った。h25/21
軽量鉄骨の野縁及び野縁受けは
高速カッター等で切断するもので
溶断はしません。誤答肢
内外装工事/問19出題分
1. コンクリート壁下地面におけるせっこうボードのせっこう系直張り用接着剤による直張り工法において、厚さ12.5mm のせっこうボードの張付けに当たり、コンクリートの下地面からせっこうボードの仕上がり面までの寸法を25mm とした。h25/21
2.鉄筋コンクリート造の建築物における断熱工事の断熱材打込み工法において、型枠
取り外し後にフェノールフォーム保温材が欠落している部分を発見したので、その
部分のコンクリートをはつり取り、断熱材現場発泡工法により隙間なく補修した。h28/21
3.現場発泡工法による断熱工事において、総厚さ 30mmの吹付け硬質ウレタンフォー
ム断熱材の吹付け方法については、厚さ5mm以下で下吹きを行った後、発泡体表
面が平滑になるよう、多層吹きとした。h28/21
全て正答肢です。
2.塗装工事において、屋外に露出する亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料塗りについては、鉛酸カルシウムさび止めペイントを使用した。h22/21
4. 塗装工事において、屋外に露出する鉄鋼面への錆止め塗料塗りについては、鉛・クロムフリーさび止めペイントを使用した。h27/21
5.塗装工事において、屋外に露出する亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料塗りについては、特記がなかったので、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイントを使用した。h30/21
全て正答肢です。
火災対策・配管工事/問20出題分
1. 天井付近に吸気口のある居室において、自動火災報知設備の煙感知器(光電式スポット型)の取付け位置は、その吸気口付近とした。h22/21
正答肢です。
4. 住宅の換気設備の排気ダクトについては、住戸内から住戸外に向かって、先下がり勾配となるように取り付けた。h22/21
正答肢です。
3. コンクリートに埋設される合成樹脂管配線における硬質ビニル管は、配管時とコンクリート打設時の温度差等による伸縮を考慮して、直線部が10mを超える場合は、適切な箇所に伸縮カップリングを使用する。h24/21
正答肢です。
4.戸建て住宅の換気設備工事において、排気ダクトについては、雨仕舞いに優れた形
状の丸型ベントキャップを用いたので、排気効率を考慮し、住戸内から住戸外に向
かって、先上がり勾配とした。h28/21
いくら雨仕舞に優れた
ベントキャップを利用しても、
ダクトを住戸内に向かって下がるような
勾配を設けてはいけません。誤答肢
5.建具工事において、防火扉の危害防止装置の検査については、扉の閉鎖時間をス
トップウォッチにより測定し、扉の質量により運動エネルギーを確認するとともに、
プッシュプルゲージにより閉鎖力を測定した。h29/21
正答肢です。
6.耐火建築物におけるメタルカーテンウォール工事において、下階から上階への延焼
と火炎を防止する層間ふさぎについては、カーテンウォール部材の挙動により耐火
材が脱落しないように厚さ 1.6mmの鋼板の層間ふさぎ受けを取り付けた。h28/21
正答肢です。
https://halu-ie.com/gakka-sekou-piping-work/
施工分野9年分の過去問題をまとめました。
他の設問へもこちらからリンクできます。
https://halu-ie.com/gakka-sekou-roundup-article/
また一級建築士試験の施工分野の出題傾向と、
私が過去問題での学習を勧める根拠
をまとめています。こちらもご覧ください。
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設問21/各種工事
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