一級建築士学科/施工分野/過去問集

一級建築士学科試験/施工分野/防水・シーリング工事

一級建築士学科試験の施工分野で出題の防水及びシーリング工事の設問(毎年16問目あたり)を9年分まとめてカテゴリーに分類しています。

一級建築士学科試験/施工分野/防水・シーリング工事問題過去問題まとめ

設問の内訳はシーリング工事、アスファルト防水工事、シート防水で8割近く占めています。過去問題からの出題や類似問題も多いので、過去問を抑えておくと点数がとりやすい設問です。

シーリング工事

1. シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の外壁の建具枠回りについは、目地底にボンドブレーカーを用いずに、シーリング材を充填する三面接着とした。h23/16

2.アルミニウム製建具の改修工事において、新規建具と鉄筋コンクリート躯体の取合いのシーリングは、目地深さが所定の寸法であり、被着体の挙動が少ないことが確認できたので、ボンドブレーカーを省略し三面接着とした。h27/23

3.シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の建築物の外壁に設けるひび割れ誘
発目地については、目地底にボンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充塡
する三面接着とした。h26/16+h29/16

4.縦壁ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地のシーリングについては二面接着とした。h28/19

5. ロッキング構法によるALCパネル工事において、外壁のパネル間の目地の シーリングについては、三面接着とした。h25/19

※問1~4が正答肢、問5は誤答肢です。

6. シーリング工事におけるバックアップ材については、シーリング材との接着性がよく、かつ、シーリング材の性能を低下させないものを用いた。h23/3

誤答肢です。バックアップ材は目地が深い場合に利用するかさ上げ材で、これとは別に”ボンドブレーカー”があり、こちらはワーキングジョイントにするための材があります。どちらもシーリングと接着性が無い方が良いです。

3面接着(ノンワーキングジョイント)

3面接着はコンクリートの目地、コンクリートと建具枠の取り合い部等

  • 対象物の挙動が少ない
  • 水が浸入しないようにしたい
  • 挙動の多いロッキング構法のパネル間目地に3面接着するとシーリングがついていけず切れてしまうので注意。

部分に使用します。

2面接着(ワーキングジョイント)

2面接着は金属やカーテンウォール間など

  • 対象物の挙動が大きい
  • コンクリートの目地やコンクリートと建具枠のとりあいを2面接着(ワーキングジョイント)すると雨水が侵入してしまう恐れがあり注意。

部分に使用します。

6.シーリング工事において、特記がなかったので、コンクリート壁下地の外壁のタイ
ル目地に2成分形ポリサルファイド系シーリング材を使用した。h28/16

7. シーリング工事において、コンクリート部材と金属部材である窓枠まわりの目地については、特記がなかったので、2成分形変成シリコーン系シーリング材を使用した。h26/21

正答肢です。

8. シーリング工事において、やむを得ず種類の異なるシーリング材を打ち継ぐ必要があったので、シリコーン系シーリング材を先打ちし、ポリサルファイド系シーリング材を後打ちした。h24/16

9.外壁式工法による石張り工事において、目地のシーリングについては、シリコーン系シーリング材を使用した。h23/19

10.外壁乾式工法による石張り工事において、目地に用いるシーリング材については、特記がなかったので、シリコーン系シーリング材を使用した。h30/21

※問6,7は正答肢、問8,問9,問10は誤答肢です。

シーリングの使い分け
  • シリコーン系・・・ガラス周辺部、金属部※石張り部に用いるとシリコン成分で石材が汚れるため使用不可
  • 変性シリコーン系・・・サイディング、外部パネル部
  • 2成分ポリサルファイド系・・・コンクリート、タイル目地

シーリングの打ち継ぎは基本NG。やむをえず打ち継ぐ場合は

  • 先打ちがシリコーン系の場合、後打ちはシリコーン系一択
  • 先打ちがポリサルファイド系の場合、後打ちはある程度自由に選択

9. 改質アスファルトシート防水工事において、立上り部の防水層の末端部については、押え金物を用いて留め付け、ゴムアスファルト系シーリング材を充填した。h22/16+h26/16

正答肢です。

10.シーリング工事において、2成分形シーリング材については、1組の作業班が1日に行った施工箇所を1ロットとして、ロットごとにサンプルを別に作製し硬化の過程や硬化状態を確認した。h30/16+h27/16

正答肢です。

11.シーリング工事において、外部に面するシーリング材の施工に先立ち行う接着性試験については、特記がなかったので、簡易接着性試験とした。h30/16

正答肢です。

12.シーリング工事において、目地周辺の汚れを防止し目地の線を通りよく仕上げるために張り付けたマスキングテープを、シーリング材のへら押え終了後、直ちに取り除いた。h24/16

正答肢です。

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防水工事について

建築士試験では防水工事には以下のようなものがあります。

  • アスファルト防水工事・・・溶かしたアスファルトを糊のように使ってアスファルトルーフィングを積層させていきます。
  • 改質アスファルトシート防水工事(トーチ工法)・・・アスファルトルーフィングの裏面をトーチバーナーで溶かして貼り付けます。
  • シート防水工事・・・合成高分子系ルーフィングシートが一般的です。工期が短いのが特徴です。
  • 塗膜防水工事・・・ウレタンゴム系・ゴムアスファルト系などいろいろあります。

アスファルト防水工事

1. アスファルト防水工事において、平場のアスファルトルーフィング類の張付けの重ね幅については、長手及び幅方向とも、100mm程度とした。h22/16

正答肢です。

2. アスファルト防水工事の屋根露出防水絶縁工法において、一般平場部の最下層には、アスファルトプライマー塗りの後にストレッチルーフィングを全面にわたって張り付けた。h23/16

※記述は密着工法です。屋根露出防水絶縁工法はアスファルトプライマー塗りの後に,“粘着層付改質アスファルトシート”または”砂付あなあきアスファルトルーフィング”を張り付けます。よって誤答肢

3. アスファルト防水工事において、立上りの高さが450mm であったので、立上りと平場のアスファルトルーフィング類を別々に張り上げた。h24/16

正答肢です。

4. アスファルト防水工事において、防水下地の入隅及び出隅については、通りよく45度の面取りとした。h27/16

5.屋根保護防水密着工法によるアスファルト防水工事において、防水層の下地の立上
り部の出隅部は面取りとし、入隅部は直角の納まりとした。h29/16

出隅、入隅共面取りします。よって問4は正答肢、問5は誤答肢

6.アスファルト防水工事において、工期短縮を図るため、プレキャスト化した「塔屋
の壁基壇部」と「現場打ちコンクリートのスラブ」とを一体化して防水層の下地とし
た。h29/16

正答肢です。

7. アスファルト防水工事において、平場部の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮目地の割付けについては、パラペット等の立上り部の仕上り面から600mm 程度とし、中間部は縦横の間隔を3,000mm 程度とした。h27/16

8.アスファルト防水工事において、平場部の防水層の保護コンクリートに設ける伸縮調整目地の割付けについては、パラペット等の立上り部の仕上り面から600mm程度とし、中間部は縦横の間隔を5m程度とした。h30/16

※中間部の縦横の間隔は3m程度です。よって問7は正答肢、問8は誤答肢

9. アスファルト防水工事において、アスファルトプライマーを刷毛でむらなく均一となるように塗布した後、15分程度の時間をおいて、直ちに一層目のアスファルトルーフィングを張り付けた。h25/16

翌日まで待ち、十分に乾燥させます。誤答肢

10.アスファルト防水工事において、コンクリート下地の乾燥状態については、高周波水分計で測定するとともに、コンクリート打込み後の経過日数により判断した。h30/16+h28/16

正答肢です。

11.アスファルト防水工事で使用する縦引き型ルーフドレンについては、ルーフドレン
から雨水排水縦管までの横引き管を短くするため、ルーフドレンをパラペットの立
上り部に接する位置に設置した。h28/16

12.鉄筋コンクリート造の建築物の屋根スラブに縦形ルーフドレンを取り付けるに当た
り、梁との干渉がないことを確認のうえ、ルーフドレンの径が 150mmであったので、
あご付きパラペットのあごの垂直面からルーフドレンの中心までの距離が 400mm
確保されていることを確認した。h29/21

※パラペット(立上り部)がそばにあるとドレン周りの水仕舞いが難しくなるので、少し離します。よって問11誤答肢、問12正答肢

13. アスファルト防水工事において、防水層の水はけを良くするため、下地となる平場のコンクリート面を水平に打設し、防水層を施した後、保護コンクリートでこの勾配を確保した。h22/16

※保護コンクリートでの勾配確保は難しいので、防水下地のコンクリート時点で勾配をとります。誤答肢

14. 絶縁工法によるアスファルト防水工事において、砂付あなあきルーフィングを一般平場部に使用したが、立上り部については省略した。h24/16+h29/16

正答肢です。

15. 木造建築物のJ形瓦を用いる屋根工事において緩勾配で漏水のおそれがある部分(3.5/10勾配、流れ長さ11m) の下葺材料については、 改質アスファルトルーフィングを使用した。h25/16

正答肢です。

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シート防水工事

1. シート防水工事において、防水層の下地の入隅については直角とし、出隅については45度の面取りとした。h25/16

正答肢です。

2. シート防水工事において、合成樹脂系シートを用いた接着工法については、立上り部及び平場のシート張付けに先立ち、出隅角及び入隅角に成形役物を張り付けた。h26/16

※合成樹脂系シートを用いた接着工法の場合はシート施工後役物を付けます誤答肢

3. シート防水工事の接着工法において、一般平場部の合成高分子系ルーフィングシートについては、引張りを与えないように、また、しわを生じさせないように張り付け、ローラーにより下地に接着させた。h23/16

正答肢です。

4.合成高分子系シート防水工事において、シート相互の接合部については、原則として、水下側のシートが水上側のシートの上になる。h24/21

※水下側のシートが水上側より上になると、雨水がシートの下に入ってしまいます。水下側のシートは常に水上側のシートの下に潜るようにします。誤答肢

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塗膜防水工事

1. 打放しコンクリートのパラペット天端については、パラペット天端のひび割れや表面の劣化を防ぐため、塗膜防水を施した。h22/16

正答肢です。

2. ウレタンゴム系塗膜防水工事において、補強布の重ね幅については50mmとし、防水材の塗継ぎの重ね幅については100mmとした。h23/16

3. 塗膜防水工事において、防水材塗継ぎの重ね幅を50mm とし、補強布の重ね幅を100mm とした。h27/16

※問2は正答肢、問3は誤答肢です。

防水シートの重ね幅について
  • アスファルト(改質アスファルト含む)/加硫ゴムによるシート防水/ウレタンゴム系塗膜防水の防水の重ね幅は全て100mm
  • 例外は塩化ビニル樹脂系シート防水工事(しっかり溶融するため40mmで済む。)
  • ウレタンゴム塗膜防水の補強布は50mm(防水は100mm要)

4. 塗膜防水工事において、補強布については、下地によくなじませ、しわや耳立ちが生じないように防水材で張り付けた。h26/16

正答肢です。

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屋上緑化工事

1. 屋上緑化改修工事において、植物の地下茎が肥大成長するときに、耐根層のシートの隙間を貫通しないよう、耐根シートの重ね合わせの接合部については、平場と同等の性能となるよう接合した。h27/23

正答肢です。シートの重ね部は弱点になることが多いので注意します。

2.屋上緑化工事において、耐根層は、防水層に植物の根が直接触れないように、防水層の保護コンクリートの上部に設けた。h26/21

正答肢です。

その他

1.鉄筋コンクリート造の陸屋根に設ける横型ルーフドレンの傾ルーフドレンの取付けについては、 ドレンのつばの天端レベルを周辺コンクリート天端から40mm程度下げ、ドレンが水平になるように固定して、コンクリートに打ち込んだ。h25/16

正答肢です。

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リンク

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