独学者にやさしい一級建築士製図方法vol.1(柱描きから間取り下書きまで)

当ページのリンクには広告が含まれています。

私の製図手順は

できるだけ速く、

そしていかにミスをした時の手戻りを少なくするか

を考えて順番や描き方を決定しています。

 

この記事ではその具体的な製図手順の他に、

以下のことをお伝えしていきます。

この記事でお伝えしたいこと

  • 製図は速さとミスの少なさを重視する。
  • 製図を早く終わらせるのは全て、チェック時間を増やすために使う。
  • 製図板を利用するかフリーハンドで描くかは、どちらが速く描けるかで決める。
  • 製図手順と所要時間の目安をご紹介。(柱描きから間取り線の下書きまで)

ちなみにこの記事(vol.1)は”柱を描く”からスタートして部屋の間取りの下書きまでご紹介しています。

以降建物外壁線から建物仕上がりまでのvol.2

https://halu-ie.com/drafting-method-middle/

特記や外構までのvol.3

https://halu-ie.com/drafting-method-latterhalf/
と3つのパートで構成されています。

そちらも合わせてご覧いただけると幸いです。

スポンサーリンク
目次

一級建築士試験の製図スピードを上げるのは全てはチェック時間を捻出するため

冒頭で速く描くことを目標にしていると描きましたが、

そもそも何故速く描くことを目的にしているかというと、

全ては最後のチェック時間を捻出するためです。

チェックの重要性についてはコチラの記事をご覧ください。

私は製図手順にもその都度チェック時間を組み込んでいますが

そこでのチェックは

“ランク3を避けるため+ミスをした時に大きく手戻りをしないため”

に設けています。

そして製図を終わらせた後の最後のチェック時間は

“ひとつでも多く、ミスを消していくため”

に使います。

10秒ほどのチェック&修正時間で合否が変わることは十分にあります。

製図版でもフリーハンドでも速く描ける方で描くのが大切

製図手順のご説明の前に、

製図が苦手な人は一度は考えるフリーハンドについて述べたいと思います。

私は製図の中で製図板とフリーハンドを使い分けているのですが、

明確な使い分けの基準があります。

それは、

製図はフリーハンド?それともやっぱり定規?の答え=

どちらでも良いから、早く描ける方で描く

です。

「ここは綺麗に描いといた方が良いよな~」

「ここは綺麗に描いて印象良くしたほうが良いかな~」

とかは一切考えていません。

※もちろん線や文字が判別できるということが前提です!

ですので

手描きよりも製図板を使った方が早いな(逆も)

と思ったところは製図板を利用してください。

 

私の場合、

外壁線や寸法線、集合住宅の界壁は

フリーハンドより製図版を使用した方が速いため

製図版を利用していましたが、

他のクランクの多い線や家具等は

フリーハンドで製図していました。

製図試験合格時の再現図と実践していた時間割をご紹介します。

まずは完成イメージと製図手順を掴んでいただくために、

試験合格時(平成29年度試験)に私が描いた

  1. 再現図
  2. 練習時に利用していた時間割表

をご覧ください。

再現図

 

一級建築士製図時間割表

この2つの画像については別記事で詳しくご紹介しています。

https://halu-ie.com/drafting-test-reproduction/

https://halu-ie.com/timetable/

柱・柱割の寸法線を描く|テンプレートと製図板を使用/所要時間10分

この記事の製図手順は2階、

3階の記載を省いて1階の平面図だけでご説明していきますが、

実際には2階、3階も全て1階と同じ手順で描いてから、

次の工程を進めていきます。

はじめに、

全ての階の柱と柱割の寸法線をいっぺんに描いていきます。

(もともと下書きされている敷地や方角もなぞっています)

私は柱割のグリッド線は描きません。

理由は時間の短縮と、

今後進めていく中でグリッド線と下書線が一緒に描かれていると、

仕上げ線を描く時に紛らわしいからです。

 

その代わりに

各階の一番上の行と一番左の列の柱がくる部分に

だけあらかじめ薄く点をつけて

他にも長方形になっていないプランの場合はクランクしている部分も点をつけます

一番上の行の柱を実線で描き込んでいき、

終わったら一つ下の行の記入を進めるという流れです。

一つ下の行は一番左側しか目印がついていないのですが、

上の行で描かれた柱を目安に描いていきます。

一級建築士製図試験作図手順1 一級建築士製図試験作図手順2

1回目のチェック|所要時間1分(計11分)

※チェック内容についてはコチラをご覧ください。

下書線と階段・EVの仕上げ線を描く|フリーハンド/所要時間15分(計26分)

次に各階の間取りの下書線と

屋外を含めたすべての階段・EVをフリーハンドで描いていきます。

個人的にはこの項目が作図時間の短縮に貢献していると思っています。

理由は片手をあけることができるためです。

左手にエスキス用紙を持ちながら

右手で描いていくと視線の移動が少なくて早いし、

ミスが少なくなります。

一級建築士製図試験作図手順3 一級建築士製図試験作図手順4

 

 

 

そして描いたものは消さずにそのまま進めます。

仕上げ線を描くと全然気になりません

階段とEVもフリーハンドで定規を使わずに描いていきます。

さらに階段も定規で幅をとらずに目分量で描いています。

 

一級建築士製図試験作図手順5

階段のフリーハンド作図法はこちらの記事でご紹介しています。

https://halu-ie.com/drawings-tips/

2回目のチェック|所要時間1分(計27分)

描けたら2回目のチェックです。

このチェックで間取りとコアのずれの確認をします。

ちなみに久しぶりに作図したため、

サービス用の階段の位置が間違っていることに気付き、

このあと修正しました(汗)

製図方法は全3回に渡ってご紹介しています。

https://halu-ie.com/drafting-method-middle/

https://halu-ie.com/drafting-method-latterhalf/

私はこれまで一級建築士製図試験の合格に役立つ記事を

色々とご紹介してきました。是非ご覧ください。

https://halu-ie.com/ikkyu-seizu-blog-matome/

カテゴリーページに戻る

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (9件)

コメントする

CAPTCHA


目次