一級建築士の勉強法/過去問学習は”各分野集中学習”と”DWM法+35ミニッツモジュール”が効果的です。

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一級建築士過去問学習

学科試験を独学突破を目指す方は特に、建築士試験過去問題集の”勉強の順番”と”復習のタイミング”を意識することが重要です。

おすすめの勉強法は”各分野集中学習”と”DWM法+35ミニッツモジュール”です。

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目次

一級建築士学科試験の勉強は各分野集中学習とDWM法と35ミニッツ・モジュールが効果的です。

合格した方の多くが”過去問題集を網羅することが合格への近道”といいます。

学科試験を独学で突破した私もその意見には全面的に賛成します。

でもできれば効果的な勉強方法で効率よく学習したいですよね。

最も効果的な学習効率を目指すなら2つの視点が必要です。

  1. どの順番で勉強するか・・・分野集中学習
  2. どのタイミングで復習するか・・・DWM法と35ミニッツモジュール

1、分野集中学習

私が実践した過去問題集中心の勉強方法は以下の通りです。

  1. 事前知識がない状態でまず回答する。
    (間違えて当たり前です。とにかく自分のフィーリングや基準で選んで回答する。
    先に回答をみるより、自分がどの選択肢をどういう基準で選んだかが回答を見た後の記憶の定着に大事だからです。)
    ※ここで時間をかけると精神的にしんどいので短時間で回答していきます。
  2. 一問解いたあとすぐに答え合わせと、全ての選択肢の解説をみる。
    答えだけでなく自分が選んだ基準と解説に違いや開きがあるときは、その感覚を大事に覚えておきます。
    (そうすることで、今度同じ問題が出てきたときに「自分はこう考えていたけど、正しいのはこうなんだよなぁ。」という2重のフックになります。)
    ※1巡目ですべて理解するのは不可能です。
    解説をみても正直何を言ってるのかわからないのもあるので、別で調べることになります。
    ひとまずわからない旨チェックだけしておきましょう。
  3. その年度の1分野を通して見終わったあと、一応点数をどこかに控えておく。
    そのあとすぐに同分野でその前年度の試験を始める。

    試験問題を年代別に解いていくよりは同じ分野をまとめて掘り下げていった方が、
    短期の記憶につながりやすい上、試験では同じ問題が何年にもわたり、何回も出てくることがわかるはずです。
    それを得点していくことで点数が上がってくるので徐々に自信がついてきます。
  4. 1分野を1巡したあと、もう一度最初から同じ分野の復習を1巡する。2巡できたら次の分野で1から始める。
    なぜ2巡したのかはこの記事の下の方で解説しています。すべての分野を最低2巡、できれば3巡して9割方理解できていれば合格できます。

初見の問題でも、とにかくこじつけでも良いので理由をつけて〇×をつける事が大切。

上記のような勉強法を実践するにあたって、短期で記憶に定着させて点数をあげたいという人に大事なことをお伝えします。

それは初めて問題集を解くときに、とにかくひとつひとつ理由をつけて〇か×かを答えるということです。

初めての問題はわからない問題ばかりだと思います。間違えて当然です。ですので点数なんかは全然気にしなくてよいです。

それでも答えを見る前に一度頭で考えて〇×をつけてみるのです。

実践例

私が実践した例を挙げると、

“かご形誘導電動機において、スターデルタ始動方式を採用すると、電動機の始動電流を小さく抑え、電路、遮断器等の容量が過大になることを防ぐことができる。”

〇か×かという設問を初めて解くときに、

「スターデルタってなんか名前もスマートだし使用電力もスマートっぽい。イエスかな。」

という、勝手なイメージを空想してイエスとしました。

たまたまこの設問はイエスで正解だったので、解説を見た後、このイメージで頭に記憶させるようにしました。

実はこの設問は同じような言い回しで、何度も出てくる問題で、

平成17年、平成23年では正しい選択肢として、平成30年では誤答肢として登場しました。

仮に平成30年度の試験だと、私は労せずともこのイメージだけで点をとれるようになりました。

大切なのは記憶に残るかどうか

ここで大事なのは自分のジャッジした答えがあっているかどうか・・・ではありません。

逆に

自分の抱くイメージが間違っていたと感じた時ほど、とても強く記憶に焼き付けられるので忘れることはなくなります。

  1. 間違ったほうが記憶への定着がしやすいと考えて、間違いを恐れずに〇×をつけていってください。
  2. 次に解説を見て自分の中のイメージとのギャップを調整し、最終的に解説文に理解感、納得感を持つことが大事です。

この2つのことを意識しながら各分野を集中して勉強していくことで、記憶への定着が深くなります。

2、DWM法と35ミニッツ・モジュール

私はこの2つの学習法を読書猿さんのサイトを通じて知ることができました。

ですので詳しくは下記のリンクに詳しい説明がありますが、

https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-499.html

DWM法の”D、W、M”は効果的な復習のタイミングを表しています。それぞれDay、Week、Monthを意味しています。

つまりその日学習した内容の復習を

1日後、1週間後、1か月後に行うと例えば3日おきに復習するよりも脳への定着が良いという研究結果をもとにした勉強法です。

また35ミニッツモジュールは先ほどのDWM法と組み合わせて使い、毎日の勉強時間35分を使って1日前、1週間前、1か月前に勉強した内容の復習を組み合わせるというテクニックです。

読書猿さんのサイトでは以下のように学習するのが望ましいと書いてあります。

0~20分……新規項目の学習
21~24分……定着のための小休憩と復習の準備
24~26分……1日前の学習項目の復習
26~28分……1週間前の学習項目の復習
28~30分……1ヶ月前の学習項目の復習
30~35分……今日の学習項目の復習

35分間という時間設定は、集中力が維持できる時間とが新規項目の学習に全学習時間の60%(つまり復習には40%)を割くことから算出されている。
暗記ものの学習スケジュールを組み立てるのに利用できる。

参照:https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-499.html

建築士試験の過去問学習は淡々と同じような問題を解いていくという、まさに復習を中心とした勉強法になりますので、うってつけだと思います。

とはいってもさすがに引用したような厳密な運用はできませんでしたが・・・

1日後、1週間後のタイミングで復習するように努めました。

※これは過去問7年分の1分野を1日で1年分解いていくと、ちょうど一周した時に1週間になるためそこからまた1巡できるタイミングになります。つまり2週間で1つの区切りがつくということです。

効果的な学習で学科突破を目指してください。

 

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リンク

※なお独学で頑張る方向けに学科と製図の学習法について書いておりますので、そちらもご覧いただければと思います。

https://halu-ie.com/ikkyu-self-education/

他にもお役に立てる記事がありますので、一緒にご覧ください。

計画が苦手な方はこちら

https://halu-ie.com/gakka-keikaku-kakomon-matome/

環境分野が苦手な方はこちら

https://halu-ie.com/gakka-kankyo-tishikimatome/

構造の計算問題や施工分野が苦手な方はこちら

https://halu-ie.com/recommended-reference-document/

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