一級建築士学科/施工分野/過去問集

一級建築士学科試験/施工分野/型枠工事

一級建築士学科試験の施工分野で出題の型枠工事の設問(毎年9問目あたり)を9年分まとめてカテゴリーに分類しています。

一級建築士学科試験/施工分野/型枠工事問題過去問題まとめ

私が試験勉強をしているときに難しく感じたのが、せき板・支保工の取り外し期間の設問でした。少しでもわかりやすくなるように試験に関する部分だけまとめた表を作成しましたので、参考にしていただければと思います。※現実世界ではもっといろいろな条件があるのかもしれませんので、参考程度にご覧ください(汗)

型枠等存置期間

1. 構造体の計画供用期間の級が「標準」の建築物において、せき板の最小存置期間については、「コンクリートの材齢による最小存置期間」と「コンクリート 圧縮強度による最小存置期間」のうち、いずれかを満足すればよい。h23/9

正答肢です。この設問をもとに、型枠存置期間の基本的なことをまとめました。

型枠をはずすためにはどうすればよいか
  1. コンクリートの圧縮強度が一定以上になる。
  2. コンクリートの材齢(打設してからの日数)が一定以上になる。

その二つを部位別に分類すると下の表のようになります。これらを覚えると少なくとも過去9年分の設問は解くことができました。
型枠支保工存置期間

 

 

圧縮強度による存置期間

1. 計画供用期間の級が「標準」の建築物において、梁部材のせき板の最小存置期
間をコンクリートの圧縮強度によるものとしたので、供試体の養生方法を標準養生とした。h26/9

2.梁下の支保工を材齢 28日以前に取り外す必要があったので、標準養生した供試体
の圧縮強度が、設計基準強度以上であることを確認した。h29/9

※理想的な環境で養生する標準養生では、実際の現場と状況が変わってしまいます。供試体は現場水中養生または現場封かん養生にしないといけません。共に誤答肢

3. 床スラブ下の支保工は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度に達していなかったが、コンクリートの圧縮強度が12N/mm2以上であり、かつ、構造科算により安全が確認されたので、取り外した。h25/9

4.スラブ下(片持スラブを除く。)の支保工の取外しに当たり、コンクリートの圧縮強
度が設計基準強度に達していなかったが、コンクリートの圧縮強度が 12N/mm2以
上であり、かつ、構造計算により安全であることを確認した。h28/9

5.せき板の取外し後に湿潤養生をしない計画の基礎のせき板の存置期間は、計画供用
期間の級が「標準」であったので、構造体コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上
に達するまでとした。h28/9

※問3,4は正答肢、問5は誤答肢です、湿潤養生しない場合は10N/mm2以上に達するまでになります。

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材齢による存置期間

1.コンクリートに使用するセメントを普通ポルトランドセメントから高炉セメントB種に変更したので、コンクリートの材齢による最小存置期間を、普通ポルトランドセメントの場合の最小存置期間より長くした。h22/9+h25/9

2. 柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢で決定する施工計画において、平均気温が10°C以上15°C未満と予想されたので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間を3日とした。h27/9

※問1は正答肢、問2は誤答肢です、3日ではなく6日必要です。

3.普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートにおいてコンクリートの材齢によるスラブ下の支柱の存置期間については、存置期間中の平均気温が12°Cであったので、25日とした。h24/9

正答肢です。

4.計画供用期間の級が「標準」の建築物において、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの湿潤養生を透水性の小さいせき板による被覆で行う計画としたので、コンクリート部分の厚さが20cm の壁のせき板については、5日間存置した。h27/9

正答肢です。

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設計時構造計算

1. 型枠支保工に用いる鋼材の許容圧縮応力の値は、当該鋼材の 「降伏強さの値」又は「引張強さの値の3/4の値」のうち、いずれか小さい値の2/3の値以下とした。h22/9

正答肢です。

2. 型枠支保工の構造計算において、コンクリートの打込みをポンプ工法により行うので、打込み時の積載荷重を1.5kN/m2とした。h24/9

3.型枠支保工の構造計算を行うに当たり、通常のポンプ工法による場合の打込み時の
積載荷重として、1.5kN/m2を採用することを確認した。h29/9

※共に正答肢です。コンクリートや鉄筋などの実際の重量に1.5kN/m2以上を加えます。

4. 型枠支保工の構造計算において、固定荷重として、鉄筋を含んだ普通コンクリートの荷重(24kN/m2×部材厚さ(m))に在来工法の型枠の重量0.4kN/m2を加えた値を用いた。h27/9

正答肢です。

5.高流動コンクリートにおいて、型枠設計用のコンクリート側圧は、一般に、フレッシュ
コンクリートの単位容積質量による液圧が作用するものとして計算する。h23/9

正答肢です。

6. 柱と壁の型枠設計用のコンクリートの側圧については、コンクリートの打込速さを同じとしたので、フレッシュコンクリートのヘッドの高さにかかわらず同じ値とした。h25/9

7.柱型枠の構造計算を行うに当たり、コンクリートの打込み速さが 20m/hを超え、
打込み高さを 3.6mとして予定していたので、側圧は、「フレッシュコンクリート
のヘッド(側圧を求める位置から上のコンクリートの打込み高さ)」と「フレッシュ
コンクリートの単位容積質量に重力加速度を乗じたもの」とを乗じた値とした。h28/9

※型枠にかかる側圧は打込高さや部位によって変わります。よって問6は誤答肢、問7は正答肢

8.型枠の構造計算を行うに当たり、コンクリートの打込み速さを 10m/h以下、コン
クリートの打込み高さを 1.5mとして予定していたので、柱の側圧と壁の側圧とを
同じ値とした。h29/9

※型枠側圧は部位によって変わりますが、側圧を求める式により、コンクリート打込み速さと打ち込み高さの組み合わせによっては同じ値になります。打込み速さが10m/h以下で打込み高さ1.5mの組み合わせ、打込み速さが10m/h~20m/hで打込み高さ2.0mの組み合わせで柱も壁も同じ側圧がかかります。正答肢

9. 型枠の構造計算において、型枠組立て後に台風等で強風にさらされるおそれがあったので、壁型枠の傾きや倒れの防止の検討については、風圧力に対しても行った。h25/9

10.型枠の構造計算におけるコンクリートの施工時の水平荷重については、鉛直方向の荷重に対する割合で定めることとし、地震力については考慮しなかった。h30/9

11.型枠の構造計算におけるコンクリート施工時の水平荷重については、通常考慮する必要のない地震による荷重を除き、風圧、コンクリート打込み時の偏
心荷重、機械類の始動・停止・走行等による荷重を考慮した。h26/9

地震による荷重は考慮しなくてよいですが、風圧や打込み時の偏心荷重等は考慮しなければなりません。全て正答肢

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せき板材質

1. コンクリート打放し仕上げ以外の場合に使用するせき板の材料及び厚さについては、特記がなかったので、「合板の日本農林規格」の「コンクリート型枠用合板の規格」によるB-C品とし、厚さを9mm とした。h24/9

2.コンクリート打放し仕上げ以外に使用するせき板については、特記がなかったので、「合板の日本農林規格」第5条「コンクリート型枠用合板の規格」による板面の品質がB – Cのものが使用されていることを確認した。h30/9

3.せき板に用いる木材は、コンクリート表面の硬化不良を防止するために、シートで覆い、直射日光にさらさないようにした。h26/9

※問2,3は正答肢、問1は誤答肢です、特記が無い場合は合板厚さ12mmのものを使用します。

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型枠設置

1. パイプサポートを支柱に用いる型枠支保工において、局るものについては、高さが3.5mを超えるものについては、高さ3.5m以内ごとに水平つなぎを2方向に設け、
かつ、水平つなぎの変位を防止することとした。h22/9

※高さが3.5mを超えるものについては、高さ2.0m以内ごとに水平つなぎが必要です。誤答肢

2.支柱の高さが3.5mの型枠支保工において、2本のパイプサポートを4本のボルトを用いて継いだものを支柱とした。h24/5

正答肢です。

3.型枠の組立てに先立ち、工事施工者が、コンクリート躯体図に基づき型枠計画図及び型枠工作図の双方を作成し、工事監理者に提出した。h26/9

正答肢です。

4.型枠は一般に、コンクリート打込み時に動かないように、外部足場にも堅固に固定する。h23/9

※足場が動くと型枠がずれるので固定してはいけません。誤答肢

5.せき板と最外側鉄筋とのあきについては、所定のかぶり厚さが得られる状態になっていることをスケール又は定規により測定し、測定できない部分については所定のスペーサーが配置されていることを目視により確認した。h24/9

正答肢です。

6. 支持梁が鉄骨造である床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)のエンドクローズ部分については、支持梁への掛り代を50mm以上とし、オフセット寸法を40mm以下とした。h27/9

正答肢です。

7.資材の搬出入に伴い、やむを得ずスラブ支柱の盛替えを行う必要がある旨の報告を
受けたので、その範囲と方法を定めた施工計画書を作成させ、承認した。h29/9

※スラブ支柱の盛替えは原則禁止ですが、やむを得ない場合、ウィングサポート工法等盛替えが可能な工法にするなど十分な計画が必要です。正答肢

8.防水下地となるコンクリート面における型枠緊張材(丸セパB型)のコーン穴の処理については、水量の少ない硬練りモルタルでコンクリート面と同一になるように充塡されていることを確認した。h30/9

正答肢です。

9.壁型枠に設ける配管用のスリーブのうち、開口補強が不要であり、かつ、スリーブ
の径が 200mm以下の部分について、特記がなかったので、当該スリーブに紙チューブを採用した。h28/9

10.壁型枠に設ける配管用のスリーブのうち、開口補強が不要であり、かつ、スリーブの径が200mm以下のものは、紙チューブとすることができる。h23/9

※径が200mm以下なら紙チューブも使用できます。共に正答肢

11.地中部分で水密を要しない部分に用いる配管用スリーブについては、 特記がなかったので、硬質ポリ塩化ビニル管を用いた。h22/9

12.外壁の地中部分等の水密を要する部分の貫通孔に用いるスリーブについては、特記がなかったので、硬質ポリ塩化ビニル管が使用されていることを確認した。h30/9

※問11は正答肢、問12は誤答肢です。水密の要・不要で使用する管を変更しなければなりません。水密を要する部分は、つば付き鋼管を使用します。

13.型枠工事において、監理者による「せき板と最外側鉄筋とのあき」、「バーサポートとスペーサーの材質及び配置」、「埋込金物の位置及び数量」等の検査については、型枠の組立てが終了した段階では困難であるので、型枠を組み立てる際の各工程において行った。h26/3

正答肢です。

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リンク

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