現在Sketchup2023年版がリリースされていますが、
大きく分けて無料版と有料版に分かれています。
自分はどっちを利用しようかと検討している人に向けて
記事を書きました。
また有料版も複数ありますが、それらの特徴を表でまとめて
わかりやすく解説しています。
大前提:商用ならSketchup Pro(有料版)一択
無料版と有料版どっちにするか
検討する上で
まず初めに覚えておく必要があるのは
商用として利用するなら有料版一択です。
すぐ後で解説しますが、機能的にも段違いなので、
仕事で利用する方は有料版を使った方が圧倒的に
良いです。
スケッチアップ比較表2024年版
Skechupのそれぞれのプランには
色々と細かい違いがありますが、
今回は
建築分野で働く私が大事だと思う部分に
フォーカス、一覧にしました。
- 価格について検討時は公式サイトなどでご確認ください。
- “おススメ度”はあくまで私見です。
Sketchupの種類と特徴,価格等の一覧表
プラン |
※終了 |
Sketchup free(web) | Sketchup Go | Sketchup Pro2023単体 (V-ray付,Podium付も有り) | Sketchup Studio2023+V-ray込み(V-Rayノンサポート) |
---|---|---|---|---|---|
使用用途 | 非商用 | 非商用 | 商用 | 商用 | |
価格※1 | 無料 | 119USD/年 | ①349USD/年②¥73,260-/年③¥63,690-/年 | ④749USD/年⑤¥135,800-~/年⑥¥129,910-~/年 | |
DL又は
購入先 |
Trimble | Trimble | ①Trimble ②alphacox ③Oakcorp | ④Trimble ⑤alphacox ⑤Oakcorp | |
オフライン作業 | ×(オンラインのみ) | ×(オンラインのみ) | 〇 | 〇 | |
プラグイン利用 | × | × | 〇 | 〇 | |
マテリアル導入 | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
DXF他データ利用 | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
ipadで利用 | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
特徴 | 低スペックPCでも利用可/ライトユーザー向け | 低スペックPCでも利用可/ライトユーザー向け | 商用利用の場合必須 | Pro版+点群データ利用可能/V-ray標準で付属 | |
おススメ度 | △ | × | ◎ | 〇 |
※1 2024/02/23時点
※2 プラグインにより可能
Sketchup最新版が最も良いとは言えないこともある
プロ版の場合、現在は2024が最新ですが、
実は2022、2023もダウンロードが可能です(2024/09/25現在)
私が必ずしも最新版の方が良いといえない理由が
最新版の場合、プラグインが対応していないことがある
ということです。
プラグインはサブスク形式で毎年、最新版にフィットするよう
開発している人もいるにはいますが、
以前リリースしてから、更新をされていない開発者の方も
多いです。
そのため、バージョンを上げると使えない、ということが
多くなってきます。
Sketchup(スケッチアップ)の種類と利用頻度別おススメプラン
「じゃあ、結局自分はどれを選んだら良い?」
という方向けに
利用頻度別のおススメプランはこんな感じです。
- 無料でしたい,ライトユースなら『Free』
無料でヘビーユースなら『Make2017』※終了- 有料でもよい,ライトユースなら『Go』(微妙)
- 商用利用なら『Pro』又は『Studio』
では中身を詳しく見ていきたいと思います。
Sketchup Pro(スケッチアッププロ)版の大きな特徴
早速、Pro版の種類と特徴について書いていきます。
商用利用であれば2択、有料プランの『Pro』,『Studio』のどちらかになるが・・・
商用利用であれば
- Sketchup Pro
- Sketchup Studio
のどちらかしかありません。
Sketchup 8までは
商用利用に関しての制限がありませんでした。
どうしても無料で商用利用・・・
と考えている方はコチラを探してみるしかなさそうです。
Pro版が特に優れている点=「プラグイン」利用が可能
商用や非商用の話は一旦置いておいて
私がPro版にする最大のメリットと感じているのが
という点です。
Sketchupのプラグインは
知識があれば誰でも作ることができるため、
こんな話をしている今も
世界中の有志により開発されています。
例えばスケッチアップ単体では
作成が非常に難しい曲面を持つ物体の作成が
非常に簡単になるモデル作成系プラグインや
階層の管理が非常に楽になる
情報管理系プラグインなど
あると無いとでパフォーマンスが大きく変わる
プラグインが非常に多いです。
プラグインは有料のもの(価格は安いものが多い)
もありますが、
無料で提供してくれているものも
多くありますので、
Pro版にするかどうか迷っている方は
どのようなプラグインがあるか
チェックしてみてください。
ちなみに私が使っている便利プラグインは
別記事でまとめて紹介しています。
【Sketchupおすすめプラグイン】使っているモノだけ厳選して紹介!
Pro版はサブスク契約のみ
以前は買い切り型もあったプロ版ですが、
現在はサブスクリプションのみとなっています。
Pro版は購入先で価格・サポートが異なるので注意
日本でのPro版購入の場合、
- Trimbleからの直接購入
- alphacoxからの購入
- オークからの購入
のどれかになるかと思います。
価格面ではそれぞれ違いがあり、
Trimble社からの直接購入が一番安い(2024/02/23時点)
です。
インストール時に言語を日本語に設定すれば
問題なく操作できますが、
サポート面では日本国内総代理店である
alphacox社から購入した方が安心ではあります。
オーク社からの購入も可能で、
何故かコチラの方が安いです。
(2024/02/23時点)
サポート等気になる方は
オーク社に問い合わせてください。
ProとStudioの違いは『点群データ活用』と『V-ray付』
Sketchup 『Pro』の上位にくる
Sketchup 『Studio』はざっくりいうと
Proの機能に加えて
- 点群データの活用ができる
- V-rayがパッケージになっている
この2つが追加されているのが特徴です。
レンダリングのセット+V-rayか+Podiumオプションも検討
Sketchup単体では
フォトリアルなCGパースは作れません。
上の画像はSketchupモデルを
『SU Podium』でレンダリングしたものです。
『フォトリアルなパースを作るために
レンダリングソフトも購入したい』
このような方は
- V-ray付きセット
- SU Podium付きセット
- その他のレンダリングソフト
を検討します。
これらはSketchupと連動しているため、
比較的簡単にレンダリングが可能です。
私の印象では
- より綺麗な3Dパースを作成したいなら『V-ray』
- 値段の安さと操作の手軽さを重視するなら『SU Podium』
になると思います。
Podiumについてはコチラの記事をご覧ください。
https://halu-ie.com/sketchup-rendering-podium/
『+Podium』ならalphacox社一択、『+V-ray』ならオーク社か
+SU Podiumセットの場合、
alphacoxのみで購入が可能です。
+V-rayセットの場合、
購入先はalphacoxとオークの2社がありますが、
V-rayの方はオークが代理店となっているためか
少し安いです。
その他のレンダリングソフトの選択肢もある
セットでの購入の他、
- Sketchup Pro単品
- レンダリングソフト単品
で購入する方法もあります。
その場合、
私が実際に利用していて
優秀だと感じているのが
『Twinmotion』です。
上の画像もTwinmotionで
レンダリングしています。
この商品は買い切り型ですが
- 価格的にお手頃
- Sketchup PROと互換性がある
- リアルタイム又はフォトリアルレンダリングが可能
- 動画CGの作成も簡単
などメリットも多いです。
Twinmotionについては
コチラの記事でご紹介しています。
https://halu-ie.com/twinmotion2022-1-skydome-and-pathtracer/
https://halu-ie.com/how-to-use-twinmotion/
ちなみに点群データの活用が無ければPro+V-rayの方が安い
点群データは必要なく
V-rayのみが
必要だという方は
- Sketchup Pro+V-ray
- Sketchup Studio
の2つの選択肢がありますが
点群データの活用が無ければ
Pro+V-rayの方が若干安いです。
趣味利用で有料の『Go』は決め手に欠ける・・・
非商用で利用する場合に
『Free』より高性能な『Go』
というプランがありますが、
2023/03現在でUSD119/年と
趣味で利用するにはまあまあの価格・・・
さらに機能面ではこの後紹介する
無料プランMake(2017)よりも
制限が多いため、
現時点では利用方法を考えさせられます。
いずれ『Make』が無くなって
このプランのみになるような気がします・・・
2022/6月現在『Make(2017)』は終了になりました。
Sketchup無料版Make(2017)が配布終了・・・
現在Sketchupの無料版は
- Sketchup Make(2017年版)
- Sketchup web
の2つがありましたが、
2022年6月現在で確認したところ、
“Sketchup Make 2017″が配布終了になっていました・・・
無料版はWeb(ウェブ)版のみに変更になりました。
Sketchup for web | |
---|---|
メリット | |
|
|
デメリット | |
|
|
こんな方におススメ | |
|
|
これから無料版のメインになるであろう
Sketchup Freeは
その名の通りソフトをダウンロードすることなく
web上で操作、保存するプログラムです。
メリットは
- 32ビットPCでも動く
- アカウント一つで様々なPCからアクセスできる
- PC容量を気にしなくて良い
というメリットがありますが、反面
- オフライン環境で操作ができない
- 利用できる機能の制限が多い
という結構大きなデメリットもあります。
しかし、もうコレしか利用できないので
仕方ありません。
ちなみにこのソフトの機能を
ふんだんに使って住宅モデルをつくる方法を
別記事でご紹介しています。
https://halu-ie.com/sketchup-modeling/
まとめ/商用利用ならSketchup Pro,趣味利用はSketchup Free一択
- 趣味でモデリングしたい方は『Free』
- 商用利用ならとりあえず『Pro』単品
がおススメです!
このブログではこの他にも
Sketchupで住宅をモデリングする方法など
色々と解説していますので、
是非そちらもご覧ください!
コメント
コメント一覧 (4件)
[…] 詳しくはコチラ […]
[…] 詳しくはコチラ […]
[…] 詳しくはコチラ […]
[…] https://halu-ie.com/different-types-of-sketchup-and-their-characteristics/ […]