ユニットバス交換リフォームは浴室断熱が一番重要/クリナップをおすすめする理由

ユニットバスを選ぶときに何を一番に選ぶかは人によって様々です。デザイン、材質やお手入れが楽なもの、いろいろな設備がついてるとか色々ありますよね。どれを選んでもお施主様が満足してくれればよいのです。

ただし、

「何を選んでいただいても自由ですが、寒くない浴室にしましょう。【古屋のリフォームなら特に!】」

ヒートショックを防ぐために、浴室全体の断熱性能を重視してください。

私は比較的温暖な地域にしては高気密高断熱の家を建てている工務店で設計していますが、「建物は性能が一番大事です!」というタイプの人間ではありません。デザイン、雰囲気、眺め、居心地、もちろん予算などのバランスで考えたい方です。

建物内部の間取りや空間は設計をしている人間が一番詳しいのでお客様のご希望をお聞きし、

生じるメリット、デメリットを考えて少し形を変えながらご提案することもありますが、

水回り設備に関してはお客様がいいと思ったものを最優先に採用します。

お客様が自分で選べる楽しみのある部分ですし、自分で選ぶことで愛着を持ってくれると考えているからです。

しかし、ことリフォームの方のユニットバス選びについては話は別です。

「必ず断熱材でくるんだ浴室にしてください!」

と声を大にしてお願いしています。

浴槽断熱と浴室断熱は用途が異なります。

そういうとたいていのお客様が高断熱浴槽を思い浮かべるようです。

でも私が言いたかったのは浴槽の話ではありません。

浴室の話です。

高断熱浴槽は主に経済性を考えていますね。

たとえば「浴槽内のお湯の温度が下がりにくいので追い炊きの回数が減って経済的です!」とかです。

では私が求める高断熱な浴室は何を考えているかというと、

それは施主様の命や健康についてです。

実は夏より冬の方が溺水・溺死が多いというのをご存知でしょうか。

下記のグラフと文章は建築環境・設備と健康の関係について研究をしておられる

北海道大学工学研究院空間性能システム部門空間性能分野教授である

羽山広文さんが監修しているホームページこれからの住宅シリーズNo.2にはこんな記述があります。

ガンの死亡率は、年間を通して変化がほとんどありません。

ところが、心疾患・脳血管疾患の死亡率は平均気温が低い月(冬)ほど高いということを、ご存知ですか?

このように、季節によって死亡率が大きく変わる疾病があるのです

そして、冬にさらに死亡率が上がるのは、溺死・溺水なのです。
普通、溺水ときくと夏の事故だと思う人が多いでしょう。プールや海での水の事故は夏になるとニュースでよく耳にしますね。

実は、それ以上に冬の自宅での入浴時におこる溺水が、圧倒的に多いのです。

心疾患・脳血管疾患は急に暖かいところから寒いところ、またはその逆に人が移った時に生じやすいということがわかっています。いわゆるヒートショックというやつです。

断熱・気密が悪いと外が0℃の時に脱衣室や浴室の室温が3℃まで低下します。

現在新築で建てられている家である程度断熱について考えられているお宅(UA値0.6前後Q値2.0前後)であれば、

夜10時頃、外が0℃でも脱衣室は無暖房で13℃から15℃くらいはあると思います。

一方今リフォームを考えられている住宅が築20年を過ぎていると断熱の意識が薄い当時に建てられていますから、たいていのお宅は寒いです。

さらに築30年を超えてくると、無断熱のお宅が出てきます。

こういった家は気密性能もほとんどありませんので、中の熱がどんどん外に逃げていきます。(外の冷えた空気がどんどん室内に入ってきます。)

以前無断熱のお宅を計測したことがありますが、外が0℃の時に室内が3℃しかありませんでした。

たとえばリビングが20℃くらいまで温まっていたところから3℃の脱衣室で裸になり、

3℃の脱衣室から浴室に入り40℃の浴槽につかって心臓に支障をきたし溺水して・・・

とか

湯上りの体を再び3℃の脱衣室にさらすわけですからその時に心疾患や脳血管疾患に・・・

そういったリスクがぐんと高くなります。

機械設備も良いけど基本は断熱性能で選びたい。

そういった事故が多いため、国も熱いお湯に浸からないことや、脱衣室や浴室を温めることを推奨しています。

そしてそれに呼応するようにユニットバスのメーカーも色々と設備的な手立てを打っています。

TOTOさんでいえば”浴室暖房乾燥機”や”洗面所暖房機”がそうですね。

他のメーカーさんも似たような設備で対策はしていますし、機械的な対応は各社できているのでそういう対策も良いのですが、

私の考えは、

【機械設備はあくまで補助。断熱と気密を高めることで根本的な快適を目指す。】

です。

機械設備は毎年良いものが出てくるので、ついつい目がいきがちですが機械である以上いつかは故障するリスクが伴います。

さらに断熱気密の悪い部屋で暖房をすると、足元の冷えた空気と上の方から出ている暖かい空気が部屋内でくるくる回るため、不快です。

クリナップのユニットバスは断熱が標準装備

そういった点でおすすめできるメーカーがクリナップです。

クリナップは中上級グレードの【AQULIA-BATH(アクリアバス)】はもちろんのこと、比較的求めやすい価格帯の商品である【yuasis(ユアシス)】から【浴室まるごと保温】が標準装備になっています。これは凄いことだと思います。

おまけに断熱材の厚みが25mmもあり、「パーフェクト保温」を謳っている他メーカーの浴室断熱材よりも厚みがあります。

※余談ですが構造的にもしっかりしているため、ユニットバス内に後で手すりをつけたりする工事も可能だそうです。

浴室の断熱性能が良ければ暖房機が不要になります。

先日クリナップに行ってユニットバスの断熱性能を体感する機会があったのですが、浴室内で30秒程度お湯のシャワーを出して止めた後、浴室内部に手を差し出すと温かい空気で満たされていました。

断熱材によって守られた浴室だとシャワーだけで加温できるので便利です。

例えば、浴槽洗いを湯張りの前に行えばそれだけで浴室が保温できますから暖房をつける必要もありません。

せっかく浴室リフォームをするなら建物の方も断熱してください。

在来工法の浴室をユニットバスにするときは、今ある壁を解体することになりますので、せっかく解体した時に建物の方も断熱を強化しておきましょう。

まずは浴室や脱衣室に窓があれば内窓にするか、サッシの交換して下さい。

特に内窓はたいていのお宅で取り付けられますし、解体工事も必要ありません。

簡単に工事ができる割に断熱にかなり効果的です。できる限り取り入れてください。

次に建物に断熱材を入れてもらいましょう。

壁、床と浴室の上が屋根になっている場合は天井にも断熱を入れてください。

さらに可能であれば脱衣室まで解体して断熱を張れれば申し分ありません。

最後に気密シートでしっかり気密することが重要です。隙間があったらせっかく断熱した意味がありません。

ちなみに気密をしっかりすることで、外の湿気が断熱材に入り込むこともありませんので、カビが発生するのも防げますし、軸組が腐ったりすることも予防できます。

この家ではリフォーム時に6面全て断熱材を新しく敷き込みました。

 

 

 

 

 

ユニットバスの床下の断熱は施工が難しいですが、2階に設置する架台タイプのユニットバスを採用すると比較的簡単にできます。

 

 

 

 

 

 

部屋の断熱と浴室の断熱を組み合わせることでより断熱効果は高まります。

まとめ

快適なはずの我が家で、死亡事故が起きるというのは本当に悲しいことです。

ですので繰り返し申し上げますが、リフォームの場合は特に断熱性能の高いユニットバスを選んでください。

そしてできるのであれば脱衣室・浴室の窓や周りの床・壁・(天井)をしっかり断熱・気密ができれば申し分ありません。

そこまでできたら、きっと設備だけでは得られない本当に気持ちの良いバスタイムが得られると思いますよ。