住宅の間取りに出てくる”PS”や”MB”他用語をざっとご紹介します。
PS
PSとはパイプシャフト(パイプスペースということもあります)の事で
2階建て以上の住宅や集合住宅で出てきます。
2階建て住宅で2階にトイレや浴室などの水回りがくる場合、
そのちょうど下あたりにあるかと思います。
2階にトイレや洗面や浴室など水回りがあると、
1階にその分の配管が全て必要になります。
写真ではキツキツで無理やり納めていますが、
本当は万が一の配管の修繕に備えて
管1本1本メンテナンスできるように
十分なスペースが欲しいところです。
そうすると結構場所を広く確保する必要があるので、
そこは設計者の腕の見せ所です。
ちなみにこの写真では
配管が家の中を通っていますが、
外にPSを設けて外から2階へもっていく
場合もあります。
気になるパイプスペースの寸法は?
基本的に給水の管より排水の管の方が大きいです。
一例をあげると、
トイレの排水管の外径が約9cmで
その外に遮音材を巻くので(上の写真の黒い分)
全体で10cm少し超えるくらいでしょうか。
その管を避けて下地を組んで
壁を作って仕上げをして・・・
とすると
PSの大きさは外形20cm程度
は欲しいところです。
ちなみに給水管はヘッダー配管の場合、
外形で20mm程度なので排水管に必要なPSが取れれば
問題なく配管できることが多いです。
DS
ダクトシャフト(ダクトスペース)の略です。
家の中に
全館空調システムが入っていたり、
全館換気システムがある住宅では、
配管よりもずっと太い、
このようなダクトが必要になることがあります。
当然すっきり隠すには平面プラン時から無理のない計画が必要です。
一つの管で直径30cmから40cm程度と
給排水管に比べてずっと大きな径が必要になります。
MB
メーターボックスの略で水道や電気・ガスのメーターを覆う箱です。
下の写真は水道の量水器ボックスで敷地に
埋まっているのを見たことがありますよね。
この他にも電気メーター用のMBもあります。
集合住宅の場合、このようなものもよく見ます。
CL
クローゼットの略です。
最近は少しウォークインクローゼットの人気が高いですが、
通路部分の面積が必要無いため、
面積当たりの収納量はこちらのほうが多いです。
WIC(WCL)
ウォークインクローゼットの略です。
WIC(WCL)をご希望されるお客様は多いですね。
下のような間取りで、部屋からそのまま収納空間に
入れるのが特徴です。
lixilのシステム収納はハンガーパイプだけでなく
引き出しのユニットなども選べます。
一方少し発展させた形で
“ウォークスルークローゼット”というものもあります。
これは”スルー”というだけあって
通り抜けが可能なWIC(WCL)です。
部屋~収納空間~廊下をそれぞれ行き来できて便利ですが、
その分少し収納量が落ちます。
ウォークインについてはコチラの記事で詳しく解説しています!
ウォークインクローゼットは寝室以外でも使いやすい!どこに設けるのが良い?
SC
シューズクローゼットの略なので下足箱です。
panasonicのクロークボックスは
システムユニットの組み合わせで、
靴以外にベビーカーやコートを収納することもできます。
SIC(SCL)
シューズインクローゼットの略で
玄関の横に靴等の収納専用の部屋を設けます。
靴が多い家庭や玄関を常にすっきりと保ちたい方におすすめです。
パナソニックのウォークインスタイルは
組み合わせが色々できるので、
靴のほか傘なども保管できます。
扉がしまれば中が完全に隠れるので急な来客でも安心です。
最近ではシューズスルークローゼットに
なっている間取りも人気があります。
DEN
DENは「穴や巣」のことですが、
住宅の間取り用語では書斎や趣味室など
籠れる部屋全般を指すので
名乗るのに特にこれといって決まりはありません。
その他
▼
住宅への出入り口です。
UP
階段の上り始めです。
DN
階段の下り始めです。
W
洗濯機設置スペースです。
R
冷蔵庫設置スペースです。
ベランダとバルコニー
ベランダとバルコニーというのも別物ですが
良く分かりにくいですよね。コチラで解説しています。
コメント