TwinmotionのLumenとPathtracerとはどっちが良い?

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TwinmotionLumionとパストレーサー比較

定期的に進化してくれるTwinmotionで
現在レンダリングは

“Standard” ・”Lumen”・”Pathtracer”の3種類が可能

になっています。

間接光を反映できるという点で
以前はPathtracer一択でしたが

今はLumenかPathtracerの2つから選べるようになっています。

そこで今回は
この2点の魅力や違いを紹介していきます。

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目次

PathtracerとLumenの画質の違いは?

さて、ここからはPathtracerとLumenの画質の違いを比べてみました。

リアリティのある画像を求めるならPathtracerが一番

まずは何もせず(Standard)出力しました。

Twinmotion2023.2インテリアパース何もせず出力

直接光が当たる部分(外のデッキ)
は明るくなっていますが、それ以外はのっぺりしていますね。

次にPathtracerでレンダリングしました。

Twinmotion2023.2Pathtracerでレンダリングインテリアパース

ここでは曇り空を設定しましたが、
部屋の光の入り方が現実に近く、
リアリティが増しました。

最後にLumenでレンダリングした画像がコチラです。

Twinmotion2023.2Lumenでレンダリングインテリアパース

直接光が当たったデッキ部から反射した
間接光が部屋内を照らしているのがわかります。
Pathtracerと比べると若干違和感を感じる絵になっています。

というわけで、

リアリティのある画像を求めるなら
Pathtracerで出力した方が良いと思います。

Lumenのメリット1/PCスペックが多少低くても利用可能

Lumenは
使用するPCの要件が若干低くても動作可能という点がメリットといえます。

Path TracerとLumenの性能要件の比較

項目Path TracerLumen
GPUNVIDIA RTX / AMD RX 6000シリーズ以上 (8GB VRAM)NVIDIA GTX 10シリーズ以上 (6GB VRAM)
CPUベンチマークスコア2,500以上ベンチマークスコア2,000以上
メモリ (RAM)最低16GB、推奨64GB最低16GB、推奨32GB
OSWindowsのみ対応(2025年時点)WindowsおよびmacOS対応
用途高品質な静止画・動画制作リアルタイムレンダリング、インタラクティブ用途

ただし、どちらも
DirectX12対応のグラフィックボードが必要になっていますので
ある程度のグラフィックボードの性能が必要となっています。

twinmotionpathtracerグラボ

詳しくはコチラ

DirectX12対応のグラボが搭載されていても

その他PC性能が低ければ動かせない場合があります。

ひとまず性能を満たしている場合、上記画像のように

“SETTINGS”に”Graphic hardware support”

という項目が出てくるはずなので

そこでDirectX12を選択すると

Pathtracerが使えるようになります。

これまでのTwinmotionでは
PCにある程度のスペックがあるのと無いのとでは
画像に雲泥の差がありましたが、
Lumenの登場は、
その差を少し埋めてくれたように思います。

Lumenのメリット2/移動や光の変更をすぐに確認できる

Pathtracer操作中に

  • 視点を変える、移動する
  • 光の強さやマテリアルの光沢を変化させる

これらの動作を行うと
その都度レンダリングを開始するため、
30秒から1分程度待つ必要がありますが

Lumenだとリアルタイムに確認ができるため
上記の変更がストレスなく行えます。

Lumenのメリット3/レンダリングが早いため動画で利用可能

PathtracerとLumenの画像出力までの時間を比べると

Pathtracerで出力した場合、8分50秒かかったのに対し
Lumenで出力すると1分53秒
短時間で画像出力ができました。

Lumenは動画作成に役に立ちそう

このため、動画作成時に使うのはいかがでしょうか?
Pathtracerでの動画作成は、よほど高性能のPCを持っていない限り
現実的ではありません。
(私のPCだと10秒の動画を作るのに5時間かかると表示が出ました)

一方Lumenだと10秒の動画で7分20秒
まだ我慢できるレベルではないでしょうか。
(standardで出力すると1分57秒でした。)

Lumenは外観パースよりも内観パース向きか

Lumenは光の再反射を素早く再現してくれますが、
直射日光がさんさんと照っているような外部の風景の中では
再反射する光の機微を感じ取りにくいです。

TwinmotionStandard外観パース
Standardで出力
TwinmotionLumen外観パース
Lumenで出力

EX.レンダリング画像の出力速度は室内の明るさの方がより重要

Twinmotion2023.2pathtracerとLumen比較

若干Lumenの方が早いと書きましたが、

これまでの経験上、

出力の速さはどちらかといえば
明るさの方がより重要な要素

のように感じています。
(露光を変えるのではなく、しっかり直接光を入れる)

特にインテリアパースの場合は
直接光が届く、明るい室内になっているかどうかで
レンダリング時間が2倍~4倍程度変わり、
室内が明るい方がレンダリング時間は短くなります。

上記画像は最初の方で紹介したPathtracer画像の
天気を晴れにしたバージョンですが、
8分50秒→5分03秒まで短くなりました。

Path Trace注意1:レンダリングした画像をエクスポートするときにクラッシュする事例について

私のPCのグラフィックボードは

RTX3050ですが、

特定のモデリングデータだけ、

Path Trace画像の出力時に

必ずクラッシュする事例が発生しました。

その際このような記述が出てきました。

fatal error: [file:unknown] [line: 684] hr failed at d:/tm/workspace/release-2022.1/engine/source/runtime/d3d12rhi/private/d3d12resources.cpp:451 with error dxgi_error_device_removed with reason: dxgi_error_device_hung

理由は全くわかりませんが、

そういう場合の解決方法の一つとして

公式サイトが紹介しており、

その通りにしたところ、

無事出力することができました!

レジストリの改変がありますので、

公式サイトの文章をよく読んで

自己責任でお願いします。

Path Trace注意2:今まで開けていたTwinmotionを開こうとするとクラッシュして開けなくなる場合

操作していたデータをセーブし

一度作業を中断するためにTwinmotionファイルを閉じたあと、

もう一度そのファイルを立ち上げようとするとすると

Fatal error: [File:Unknown] [Line: 684] TempTexture2D->GetResource()->Map(0, &Range, &pData) failed at D:/tm/workspace/Release-2022.1/Engine/Source/Runtime/D3D12RHI/Private/D3D12RenderTarget.cpp:1558 with error DXGI_ERROR_DEVICE_REMOVED

このような文言とともにクラッシュして

その後開けなくなることがわりとあります。

(大きなファイルサイズになってくると

クラッシュが起きる確率が高くなるように感じます)

私の場合は

DirectX12にしていたのをDirectX11に戻すと開けるようになりました。

このあたりは改善をしてもらいたいですね・・・

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コメント

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はじめてTwinmotionを使う方向け|Sketchupモデルを30分でフォトリアルにしてみた。 | 注文住宅設計/一級建築士の日常 へ返信する コメントをキャンセル

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