子供がダイニングテーブルに座って
勉強している姿を
料理をしながら見守りたい!
私は普段注文住宅を設計していますが、
その中でもキッチンカウンターを設けて
勉強コーナーにしたいという方も多いです。
しかし、キッチンカウンターの高さ
のイメージまでは
あまりお持ちでない方が多いです。
ここでなんとなく
カウンターの高さを決めてしまうと
「自分のしたかった事とはちょっと違ったな・・・」
という後悔がある場合も。
そこで今回は
キッチンの腰壁とキッチンカウンターの高さの関係を
画像で解説していきます。
お子様とどのような関係で見守りたいかを
考えるのにお役に立てると思います。ご紹介します。
キッチンの腰壁とカウンターの高さで学習の見守り方が変わってくる
一口に「お子様の勉強風景を見守りたい!」
といってもいろいろな見守り方があると思います。
- お子様が勉強している姿を邪魔せず見守りたい。
- 勉強している感じがわかればそれでいい。自分は料理に集中したい。
- 勉強でつまづいている部分をすぐにケアしてあげたい。
どんな接し方をしたいか、
又は
お子様にどのように感じてもらいたいかは
ご家庭で大きく変わってくると思います。
そしてその部分に大きく関わってくるのが
キッチン(主に腰壁)高さとカウンターの高さ
というわけです。
ここからは
- キッチン腰壁の高さ
- キッチンカウンターの高さ
のパターンを具体的に数パターンご紹介していきますので、
ご自身の理想に近い接し方はどれか?
のご参考にしてください。
前提条件としてキッチン自体の高さは
一般的な85cmで統一しました。
しかし、80cm、90cmで考えられている方でも
基本的な考え方は変わりません。
またキッチンカウンターの奥行は50cmにしています。
これは少し大きめのノートPCを利用することを
想定した奥行寸法になっています。
最低奥行は40cm~なら大丈夫です。
1/一般的なキッチンとカウンターの高さの場合
一般的な85cmのシステムキッチンを採用して、
腰壁を最小限にするとその高さは
93cm程度になると思います。
またカウンターの高さは68cm~70cmが一般的です。
椅子の高さも40cmが一般的です。
リビング側から見ると下のように見えてきます。
キッチンの作業台は結構見えてきますね。
一方キッチンからの視線はこのような感じになります。
キッチンからはお子様の手元までが見えてきますが
どんなことを書いているのかは
あまり見えないと思います。
コミュニケーションは取りやすいです。
2/腰壁のあるキッチンと一般的なカウンターの高さの場合
こちらは腰高がキッチン天板から20cm程度あるタイプのキッチンです。
リビングからはキッチンの手元は隠れています。
落ち着いて料理に専念できそうです。
一方お子様の手元はほとんど見えません。
腰壁が高いとお子様との心理的距離は少し離れています。
お互いが自分のしていることに専念できる関係です。
3/キッチンとカウンターの高さを揃える場合
キッチンとカウンターの高さを揃えた場合です。
この場合、リビング側の椅子は
ハイスツールを利用しなければなりません。
このような高さにするとお子様の目線と揃ってきます。
コミュニケーションは非常に取りやすくなります。
また、どのような学習をしているのかも一目瞭然となり、
勉強につまづいている時でもすぐに手を差し伸べられます。
一方キッチンで料理する姿も全て目に入ってきますので、
お互い自分の世界に入る・・・というのは難しいです。
4/腰壁キッチンとハイカウンターの場合
一番初めに紹介した、
一般的なキッチン、カウンターの高さが
それぞれ高くなった場合です。
お互いの視線の高さが揃ってくるので
お子様とのコミュニケーションは取りやすいです。
こうする場合のメリットとしては
キッチンがリビングからの視線が遮られることです。
料理に専念しやすくなりました。
収納付きカウンター/キッチンのフード裏の壁を収納に
先ほどまではレンジフード部分に壁が無いプランで
上げていましたが、
仮にレンジフード部分に壁を設ける場合はその裏に
収納を持ってくると、学習道具等を全て納められるので
スッキリ片づけやすいです。
番外編/キッチンカウンターを収納場所に特化する
ここからはキッチンカウンターを収納場所に、
リビング学習をダイニングテーブルで
する場合を考えていきます。
リビング学習をダイニングテーブルでするときの注意点
ダイニングテーブルで学習する場合
簡単にリビング学習がはじめられるのですが、
その際に注意することがあります。
学習しやすい椅子選び
ひとつは椅子ですね。
机は天板がデコボコしてなければ
どんな机でも利用できますが、
椅子はダイニング用の椅子ではなくて、
できれば学習にも使いやすく設計された椅子を
使いたいです。
次にご紹介するおうちでは、
長男にトリップトラップチェアを
利用していましたが、
次男が大きくなってきたので
そちらを次男に託して、
長男にはこの椅子を買ってました。
【あす楽】頭の良い子を目指す椅子 JUC-2170 いいとこ イイトコ 学習チェア 木製 子供チェア 学習椅子 おすすめ 学習イス【YK06cm】
この椅子よりも
お安いものもたくさんありましたが、
人間工学に基づいて考えられていて、
見た目が良かったので
こちらにしたということです。
勉強道具の収納場所を確保する
次は
【勉強道具の収納場所】の確保
です。
もし現在おウチを計画されている方であれば、
キッチンカウンターを
収納場所にすることも検討しましょう。
遠くに収納場所があると、
道具の出し入れが面倒になってしまい
子供が自発的に勉強を始める妨げになります。
それにすぐに片づけて
夕食の配膳などができるようにしたいですよね。
ですのでダイニングテーブル付近に
収納場所があれば一番良いわけです。
ただしダイニングテーブル付近に
別で収納を置くとそれはそれで邪魔になるので
キッチンカウンター収納をリビング学習に使えるように
考えると良いです。
キッチンカウンター収納は奥行と収納の仕様が大事です。
こちらのおウチではキッチンカウンター収納を
造作家具で造りました。
収納の奥行や収納の仕方をベストなもの
にしたかったからです。
収納内部の奥行は28cm
収納として実際に使える奥行は
28cmとA4用紙21cmよりも
深く作りました。
A4用紙をファイルやケースに入れて
そのまま収納できるようにするためです。
奥行はご家庭の勉強道具に合わせて
変更しても良いですが
最低25cmは欲しいですね。
上が引き出しで下が引戸
普通キッチンカウンター収納の前に
ダイニングテーブルが来ます。
そして大体は
それほど距離が離れずにくっついて置きますよね。
ですので扉の開き方には十分注意が必要です。
仮に机より下の部分が
開き戸や引き出しだと
テーブルが邪魔になるので、
できれば引戸にして
テーブルを動かすことなく
物を取り出せるようにしたいところです。
このキッチンカウンター収納は
下部は引き違い戸で
上部は取り出しがしやすい引き出し
としています。
引き出しには文房具が入っていて
勉強用の筆記用具の他、
セロテープや便せんなどの
道具もこちらにまとめています。
引き出しが3つと引き戸収納が3つで
かなりの量が収納できます。
ちなみに写真一番右側は
インターネットのモデムを置く位置を想定しています。
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