実例付き/後悔・失敗しない吊り押し入れ。収納計画をご紹介

吊り押入れ奥行900布団

この記事では注文住宅設計士が

「吊り押し入れなんて作るんじゃなかった・・・」

と後悔しないための

吊り押し入れの計画方法をご紹介しています。

よく耳にする吊り押し入れ収納の後悔・失敗事例

まずは吊り押し入れを作ったことで耳にする

後悔・失敗事例を2つ

ご紹介します。

1.布団以外の収納として使いづらい

布団を入れるための深い奥行

+

腰の高さから始まる収納スペース

という組み合わせになりがちな

吊り押し入れの収納スタイル。

布団の収納のためなら

使いやすい押入れでも

いざ他の物を収納すると、

「深いし、高いし!」

ということで正直使いづらいです。

ハンガーパイプの高さにも注意が必要

例えば収納内に

ハンガーパイプを設けて

服をかける場合も注意が必要です。

 

吊り押し入れが高い位置にある場合、

ハンガーパイプが高すぎると

手が届きませんし、

 

逆に低すぎると

服の裾を引きずってしまいます。

2.せっかく飾りたい物があるのに飾れない

次は吊り押し入れ下空間の失敗例。

 

吊り押し入れの下の空間は

飾り物を置く空間としても重宝します。

お子様がいるご家庭では

雛飾りや五月人形なんかを置くスペースにもなります。

 

この時、

初めに飾りたいものが手元にあるか、

あらかじめ決まっている物があれば

問題ありませんが

 

そうでない場合、

吊り押し入れをあまりに低く作ってしまうと

せっかく飾りたい物が出てきても

飾れないという残念な空間になります。

こうして使えない空間は

最終的には雑然とした

物置き場になってしまいます。

吊り押し入れはまず『何を収納するために作るのか』を考える

吊り押入れ収納奥行600布団

このような後悔・失敗の事例を考えると

吊り押し入れの計画で大事なのは

  1. 何のために収納を設けるのか?(何を収納するために押し入れをつくるのか?)
  2. 残った空間で何をするか?(どのくらい空けるのか?)

の2点になります。

まずは押し入れに”最低限”収納するものをイメージする

失敗しない吊り押し入れ収納

この画像の40%と60%は

押入れと余白の面積

の割合を表しています。

このように

機能部(収納)と余白の割合

を考えながら計画すると

バランスの良い、

まとまりのある空間になります。

 

「収納はあればあるだけ欲しい~!」

そういう気持ちもわかりますが、

それであれば

わざわざ吊り押し入れにせずに

すべて収納にした方が

よほど使いやすいでしょう。

それでも

「やっぱり吊り押し入れが良い!」

 

という場合は

何を収納するための押し入れなのか

をまずイメージして

収納空間を仮決めしていきましょう。

例えば客間としての和室に

押し入れをもうける場合、

  • ゲストが寝るための布団一式
  • ゲストの服やカバンを置くためのハンガーや棚

をしまいたい

ということもあるでしょうし、

 

普段使いの物をしまうために

  • 子供のおもちゃ置き場
  • 衣装ケース

なども考えられます。

 

このように

どんなものを収納するかを考えて

押入れ空間の

適切な幅・奥行を考えること

が大切です。

布団メインなら奥行90~100cm/そうでない場合は60~70cm程度がおすすめ

吊り押入れ奥行900布団

それでも

「何を収納するか

今は全然想像できない・・・」

という方はとりあえず

収納内部の奥行

(扉の部分を含めない、

きちんと収納として使える奥行)

を60~70cmにしておくこと

をおススメします。

 

理由はその使いやすさにあります。

 

一般的な押入れは

布団を2つ折りで収納するために

90~100cmの奥行

です。

 

“布団で寝るご家族”で、

その吊り押し入れに

4~6組も布団を収納する

場合は別として

“家族はベッドで就寝”で

お客さんのための布団だけが必要

など

布団収納をメインにしない場合、

収納内部の奥行を60~70センチ程度

にしておきましょう。

無駄に奥行のある収納は

使いづらいです。

とりあえず

60cm以上とすることで

ハンガーパイプで

服をかけることもできますし、

衣装ケースもちょうどよい

サイズのもの色々あります。

収納が65cm~70cmの場合は敷布団は4つ折りか3つ折りかを選ぶ

60~70cmの奥行で

布団収納を考えると、

2つ折りの布団

(敷き布団)は当然入りません。

そこで、

  • 60・65cm=4つ折り布団
  • 70cm=3つ折り布団

が必要になります。

 

コチラ2つの商品は

アマゾンのレビュー数も多く

人気のある商品です。

 

四つ折りマットレス↓

三つ折りマットレス↓

 

さてここまでで収納の

“奥行”と”幅”

がある程度仮決めできました。

 

次は

吊り押し入れの下の”高さ”

について考えていきます。

飾るモノの上部には十分な”余白”が必要

吊り押入れ収納奥行600収納ケースと布団

吊り押し入れの下の空間に

何かを置いて飾りたい場合、

特に5月人形や雛飾りなど

を置くときなど

周りの空間の余裕を

持たせてください。

特に高さで余裕がないと、

“飾ってる”

というより

“はさまっている”

ように感じられます。

個人的には20~30cm程度は

高さに余裕があった方が良いと思います。

地窓を設ける場合は高さを抑えた方が良い

吊り押入れ収納奥行600ハンガーパイプと布団

何かを飾ることを

メインで考えるなら、

ある程度高さが必要な

押し入れ下の空間ですが、

こと地窓を設ける場合は

押し入れ下の空間は

低く抑えた方が良い

です。

これはバランスの問題なので

うまく説明できませんが、

あまりに窓が高すぎると

間延びした空間になり、

カッコよくありません。

吊り押し入れ5パターンの参考プランをご紹介!

色々書いてきましたが、

実際のサイズ感の

参考にしていただくために

4畳半の和室(幅2.6m天井高さ2.4m)に設ける

吊り押し入れ

を想定して

5パターンのプランを用意しました。

ご参考いただければと思います。

プラン事例1/布団のみ収納

シンプルに布団2セットのみ収納するプランです。

余白が多いため圧迫感が少ないです。

吊り押入れ収納プラン事例1

プラン事例2/布団+衣装ケース収納

プラン1よりもう少し収納を広くしたプランです。

縦長に残る収納横部分をどう使うかもポイントです。

吊り押入れ収納プラン事例2

プラン事例3/奥行95cm収納

奥行が95cmある押し入れです。

収納の奥行があるということは

押し入れ下の奥行も

深くなるということなので

何かボリュームのあるモノを

飾っても面白いと思います。

吊り押入れ収納プラン事例3

プラン事例4/地窓優先

地窓を設けるときは窓を低くします。

このプランでは

庭先の低木・草などを

愛でるようにしています。

吊り押入れ収納プラン事例4

プラン事例5/収納優先

とりあえず収納を増やしたい場合でも

あとで何かを飾るために押し入れ下を1m程度

空けておくと後で何かを飾るときでも

飾りやすいのではないでしょうか。

吊り押入れ収納プラン事例5

吊り押し入れのある空間は楽しい!

ひとえに”吊り押し入れ”

といっても

様々なバリエーションの空間に

することができます。

是非素敵な空間を作ってください!