【こんな施主支給はイヤだ】施主支給する際の注意点や施主支給に向いているモノ・向いていないモノをご紹介!

施主支給の方法

住宅の新築やリフォーム時に

「コストを抑えたい」

「どうしても施工業者が

取り扱いしていない製品を採用したい」

という場合に考える

【施主支給】について

業者側の視点も交えて、

  • 施主支給の注意点
  • 施主支給に向いているもの、向いてないもの
  • 別途業者手配の方が良いもの

について書いています。

これを読んでいただければ

後で施工業者と揉めなくて済む両者が

「良かった!」と思える施主支給

できるようになるはずです。

【要確認】商品を買う前に、まずは施主支給のメリットと注意点・段取りについてチェックしましょう。

「この商品を施主支給しても良いでしょうか?」

打ち合わせの時に、

お客様から相談されることが多くなった言葉です。

最近は簡単にネットで検索して

購入できるようになりましたしね。

施主支給の商品を購入する前に確認したほうが良いこと

施主支給は材料をお客様が支給して、

取り付け・設置を施工業者が行うものです。

主なメリットはこんな感じでしょう。

  • 費用を安く抑えられる場合がある
  • 業者が取り扱いが無い製品でも採用できる

このように良いこともありますが、

一方で注意すべき点も多いです。

  1. 施主支給が可能なモノかを先に業者に確認する
  2. 副次材等を併せた費用が業者より安くなるかどうかを把握する
  3. 副次材を自分で手配するか業者に任せるのか確認する
  4. 製品に問題があった時の責任の所在があいまいで、補償が受けられない場合がある
  5. 手元に現金が必要

これらの注意点を

きちんと理解した上で注文しないと

あとで後悔することになります。

1、施主支給が可能なモノかどうかを業者に確認する

あとで理由を書きますが、

施主支給はあくまで”イレギュラー”な事だと思ってください。

照明器具数点やカーテンとかならまだしも

フローリングやドア、壁紙、

水回り製品、果ては塗料に至るまで

何から何まで施主支給・・・

コレは業者は断っても無理ありません。

ここまででは無くても、

業者によって施主支給に対する考え方に

違いがありますので

事前に支給できるもの、

できないものを確認しておきましょう。

2、副次材や送料込みで安いのかどうか確認する

ここでいう副次材とは

本体とは別に必要な細かいパーツの事です。

例えば洗面器や蛇口の場合でしたら

給水管や排水管、トラップなどです。

またエアコンの場合の副次材は

ドレン菅だったり、

配管カバーだったりします。

細かいパーツとはいえ、

無かったり、

足りなかったりすると

施工ができませんので、

施工業者からの見積もりは一般的に

副次材、そして送料が全て

含まれた金額になっています。

最近は送料も高くなっていますので、

これらを全て足すと

“施主支給したら結局高くついた”

という事もあり得ます。

さらに、

製品を支給する場合は

取付費用が割り増しになる

場合もありますので、

それらの費用も全て含めて、

どちらが安いのか検討しましょう。

3、注文する場合、副次材を忘れない事&副次材を業者に任せる場合は別途費用を支払う

例えばエアコンをネットで購入する場合で考えてみます。

ネットで購入する場合、

配管やダクトカバーなど

副次材が付いてないこと、

または足りないことが多いです。

正しく注文しないと、

施工ができません。

施工期間も伸びて、

工期全体に影響します。

副次材まで支給する場合は、

部品を漏らさないよう

長さをきちっと測り、

長さや量に余裕を持って注文しましょう。

また、

自分で測るのが煩わしかったり、

良くわからないという方は

副次材のみ施工業者に

お願いするという手もあります。

その場合は副次材の費用が

別で請求されます。

4、製品に問題があった時の責任の所在があいまいで、補償が受けられない場合がある

材料も施工もビルダーが手配する場合は

その製品に不具合があれば、

ビルダーが製品の問題なのか施工の問題なのかに関わらず

すぐに対応してくれます。

ところが施主支給の製品の問題が起こった場合、

メーカーと業者それぞれへの対応は

支給者がしなければいけません。

また最悪の場合

メーカーは施工不良の可能性を指摘し、

施工業者は製品の不具合を指摘し、、、

と堂々巡りになり、

解決まで時間がかかることがあります。

最悪、

責任の所在がわからずに

補償も受けられないということも

十分にありますので注意が必要です。

※こういう理由があるので

後でもめることの無いよう、

業者側が

施主支給できるものとできないものを

設定していることが多いです。

5、支給品を購入した時点で支払いする必要があるので、手元に現金がいる

施工業者が仕入れて施工する場合は、

契約にのっとって、

決まった時期にお金を支払えばよいため

支払いの心配は少ないですが、

施主支給の場合は、

購入した時点で支払いが必要です。

自己資金が少ない方は支払いがあることで、

日常生活に影響がでてくる恐れもあるので

注意が必要です。

こんな施主支給はイヤだ!施工業者が嫌がる施主支給具体例をご紹介

ちなみに下記は施工業者が嫌がる(・・・主に私が嫌だった)施主支給の例です。

施工業者が嫌がる施主支給の例

  • ある日突然施主支給と言い渡される
  • なんでもかんでも施主支給にしようとする
  • 支給された材料が足りなくて、施工できずに工期全体の段取りが狂う
  • 副次材が足りなくて現場で業者が別途手配した分の支払いや手待ちになって職人を拘束した分の追加費用に応じてくれない
  • 施主支給品(別途業者手配)なのに部材の必要な長さや数量を拾い出す手間、納期に合わせた支給品の発注の指示まで全て業者にしてもらって、自分はお金だけ払うだけで良いと思っている

施工業者と施主様は

互いに信頼関係が無いと良い仕事になりません。

お互いに気持ちよく仕事ができるように配慮が必要です。

(どうか、どうかよろしくお願いいたします。)

ex.”施主支給”と”別途業者手配(施主施工含む)”の違いについて

施主支給は”モノを支給”する場合を指すことが多いですが、

“モノと施工を一式で支給”することもあります。

例えば

  • エアコン設置
  • アンテナ設置
  • カーテン設置
  • 太陽光発電パネル設置

などです。

他の施工業者はどうかわかりませんが、

私は

モノだけ支給される場合と違い、

責任の所在がはっきりするので、

コチラの方が

後でもめなくて良いなと思っています。

施主支給しやすいモノ・難しいモノ

施主支給しやすいモノ

ここまで書いてきた通り、

責任の所在がはっきりできるモノほど施主支給しやすくなります。

(もちろん施工業者に初めに確認する必要があります)

また別途業者手配という手もあります。

ここからは施主支給や別途業者手配しやすいものを何点か上げたいと思います。

照明器具(引掛シーリングやスタンドライト他後で自分で取り付けられるライト)

参照:toolboxサイトよりライティングレールプラグ
引っ掛けシーリング参照:https://panasonic.jp/tap/p-db/category/socket/lineup.html

 

施工業者には配線レールや引掛シーリングまでの工事

としてもらい、

照明器具は後で自分で取り付けと

しておくと問題がありません。

またコンセントに差すだけのスタンドライトも支給が簡単な商品です。

逆に有資格者しかできない直結タイプのライトは止めておいた方が良いです。

カーテン

参照:サンゲツデジタルカタログより

カーテンも施主支給しやすい商品と言えます。

カーテンレールまで業者にお願いして、

あとは自分で好きなカーテンを購入して支給、

という感じです。

また少し手間がかかりますが、

小さい窓であれば

ロールスクリーンやプリーツスクリーンなど

他のウィンドウトリートメントも

取り付けが可能です。

洗面アクセサリーやハンガーラックなど小物類

参照:toolboxサイトよりオーダーマルチバー

このような小物類は

最近はネットでのみ販売しているサイトも多く、

施工業者が取引きがないこともあります。

でもオシャレなものは

ネットを探せばいっぱい

出てくるんですよね。

支給して大工さんに施工してもらうか、

自分で出来る方はDIYしてもよいですね。

DIYする場合は、

取り付ける場所に下地補強をお願いしておく

取り付けが楽です。

 

家具

参照:アクタスHPより

家具は自分で購入する方が多いです。

一方で

施工業者を通して購入するメリットもあるんです。

それは

住宅ローンの中に組み込める

ということです。

(金融機関によって違いがあるかもしれませんが・・・)

建物への支払いで自己資金が

果ててしまう方も多いので、

その上

家具の購入、となると非常に厳しいです。

そこで仕方なしに、

金額だけで欲しくもない家具を購入すると

せっかくの住まいが台無しに・・・

家具を住宅ローンに組み込むことができれば、

お気に入りの家具が

低金利の住宅ローンを利用して購入でき

ゆっくりと返済できるのがうれしいです。

なお家具選びの注意点はコチラの記事でも解説しています。

失敗しない家具インテリアコーディネート
インテリアや家電選びで後悔しない方法と家具を色々試せるレンタル・購入サービスもご紹介します新居の家具選びでよくある失敗と予防法をご紹介。『売り場ではしっくりきていたソファが、家にくると大きすぎて圧迫感があった。』『気に入った家具を脈絡なく買ったので、テイストがバラバラでまとまりがない空間になってしまった。』など。...

施主支給する際に少し注意するもの

タイル(小さいアクセント壁程度)

参照:toolboxサイトよりハニカムタイル

「業者が出してくるメーカーのタイルでは良いものが無い・・・」

「自分が探してきた、お気に入りのタイルを張ってほしい!」

このような理由で

主にキッチンや洗面所の壁の

アクセントとして利用するタイルを

支給する場合もあります。

ですが注意点もあります。

まず一つは、

タイルは余裕をもった数量を注文しましょう。

こういう内装材全般に言えることですが、

壁の形状によって、

現場で切り貼りして施工するため

どうしても切れ端など

使えない部分が出てきます。

面積ぴったりの数量にしてしまうと、

途中で、タイルが足りなくなって

しまう恐れがあります。

またタイルの場合は特に、

二度と同じ商品に出会えないことも多いですので、

何年か経って、

お使いのタイルが

割れてしまったときの補修のためにも

家でストックする分も注文しておくとよいでしょう。

2つめは副次材(接着剤、目地材)が必要になることです。

購入サイト内に専用の副次材が

販売されている場合は

数量に余裕をもって購入し、施主支給します。

販売が無い場合は、追加費用を確認して

施工業者に任せても良いでしょう。

私がなぜ小さい面積限定としたのかというと、

タイルは特に数量の拾い出しが難しいからです。

壁一面や角ができる玄関ポーチのタイルともなると

「どの部分からタイルを張り始めて、

どこで目地を通して、窓枠やコンセントの部分は

このように納めて・・・」

「角にくるタイルが細くなってしまうから、

少しずらして両端をカットして・・・」と

調整しないといけない部分がたくさんあるので、

一般の方が考えるのは難しいと思いますし、

副次材の量も読みづらいです。

どうしても大きな面積で支給したい場合は、

施工業者にその旨を伝えて、

数量の拾い出しをお願いしてみましょう。

数量の拾い出し作業は

思いのほか骨の折れる作業です。

施工業者は費用のとれない作業を、

引き受けてくれているわけなので、

そのあたりの配慮は必要です。

洗面器や洗面台

参照:サンワカンパニーHPより

これまでは一般の方には

販売されることの少なかった

水回り機器も

ネットで簡単に購入できるように

なってきました。

水回り機器は配管などの副次材の注文や

建物の配管位置などの兼ね合いもあるため、

施工業者にお任せしたほうがよいのですが、

その中ではまだ施主支給しやすいものが

洗面器や手洗い器です。

注意点としては、

副次材(配管など)の購入を忘れて施工ができず、

工期が伸びてしまったり、

(海外製品の場合は、

穴の大きさが日本製のものと違うので

対応した配管の手配が必要です。)

建物計画の時点から採用を予定しておかないと

配管できずに設置できないことがあったりします。

また水回り機器は故障した場合の

補償の問題もありますので、

施工業者によく確認しておいた方が良いです。

エアコン(別途業者手配)

夏は特に、

エアコンが無いと生活できない暑さですよね。

引っ越しする前には欲しいので、

施工業者に全て

お任せしたほうがスムーズですが、

金額は一般的に

家電量販店のほうが安いことが多いです。

一方”責任の所在を明確にする”

という点からいうと

材料と施工をわけるのは

あまり得策ではありませんので、

いっそのこと家電量販店に

エアコンの取り付けまで

全て任せるのも良いと思います。

こうすることで、

「コンセントまでが施工業者の責任で

エアコンは家電量販店の責任」と

わけることができるので

わかりやすいですね。

注意点としては、

支給者が

施工業者の工事と、

エアコン業者の工事日程が被らないように手配する

必要があるということや、

家電量販店では難しい設置配管工事は

お断りされる可能性がある

ということです。

事前に施工できるのか

家電量販店に相談しましょう。

施主支給が難しいモノ

ここで書くものは施主支給が難しいです。

(少なくとも施工業者でもある私にとってご遠慮願いたい商品です。)

システムキッチン

今やキッチンすらネットで

簡単に購入できる時代になりましたが、

  • 設置してくれる業者が少ない
  • 副次材(配管やコーキングなど)の手配が大変
  • 補償の関係

これらの問題があるので、

なるべく施工業者側で一式

任せてもらいたい設備です。

普通施工業者は

メーカーからシステムキッチンを仕入れる際、

取り付け・設置工事も

メーカーにまとめて

お願いすることがほとんどです。

メーカーはそれぞれ

施工の特約店というものを

持っているので、

副次材の段取りもすべてやってくれるうえ、

同じキッチンの取り付けを

何度も経験しているため

きれいに仕上げてくれます。

さらに

キッチンで何か問題があっても

メーカーに依頼すれば

補修対応や補償を受けられます。

一方ネットで購入したキッチンは

メーカーの施工特約店に頼むことはできません。

こういうキッチンの施工に慣れた、

施工店を確保していれば問題ありませんが、

いなければ大工さん(あるいは建具屋や造作家具屋さん)

などにお願いすることになります。

普段あまり行わない工事なので、

品質の確保も難しいですし、

当然施工手間も多くとられます。

おまけに補償問題もついて回ります。

海外製品の支給も注意。

私の思い出に残っているモノに

“海外製のインターホン”があります。

今でこそよくある機能ですが、

その当時としては珍しい

“スマホと接続できるインターホン”を

施主様が気に入って購入、支給されたのですが、

  • 当然施工説明書も全て英語で書かれている
  • そのままの電圧では使えないので、電圧を変更する必要があった

ということがありました。

この時は、

施主様が英語が堪能な方だったので

説明書を翻訳していただけたので

無事とりつけることができましたが、

そうでなければ大変だったでしょうね。

また、

海外製の機械は

電圧の調整が必要なものが多いですし、

電化製品でなくても

日本で出回っている

副次材が利用できないことも多いです。

施工業者に伝えるのが遅いと、

購入したはいいが

取り付けられないという事態もあるので、

事前の確認必須です。