この記事は
「キッチンのリフォームに興味はあるけど、
一体どれくらいの費用がかかるのか
ざっくりでいいから知りたい。」
という方に向けた記事です。
私は注文住宅の設計士をしています。
リフォームの仕事をいただくことも多いのですが、
皆さん
「とりあえず、ざっくりとした金額を知りたい」
とおっしゃる方が多いです。
確かに一般の方は
「100万かかるのか200万かかるのか
見当がつかないし、
見積もりしてもらっても、
あまりに高くて工事に至らなかったら
申し訳ない・・・」
という思いがあるようです。
一方でリフォームは
既存の建築物がどうなっているのか、
敷地の接道条件はどうなっているか?
など様々な条件で金額が大きく
変わってきますので、
業者はそう簡単に費用を
お伝えするわけにはいきません。
今回の記事は
一般の方のためにわかりやすく
概算費用を出しながら、
その概算費用の元となる条件も
提示することで根拠を持たせています。
※ただしそうはいっても、
工事内容や、敷地条件、
既存建物の状態によって費用が
大きく変わったり、
各業者によって費用項目や
項目別の金額は違いますので
あくまで参考程度にご覧ください。
キッチンリフォーム税込み155万円。費用の内訳やスケジュールをご紹介します。
キッチンリフォームに至るまでの経緯と状況
まずは今回のリフォームをするに至った状況や、
現場状況などをご説明します。
リフォーム現場の状況
- キッチン設置場所は木造2階建ての1階
- 車が敷地のすぐ近くに止められる
- キッチン撤去のためのルートが確保できている。(現場で細かく切断しなくてよい)
- キッチンの間取りの変更とキッチンの形の変更はなし
- 食洗器用の配管と配線はすでにある。
- 調理はガスコンロ(都市ガス)
リフォーム前のキッチンの状態
- 20年使用してきたキッチンでビルトイン食洗器の動きが悪くなってきた。それにキッチン天板のステンレスの傷やコンロの汚れが目立ってきたし、収納扉は開き扉のタイプでいちいちかがんで物を取るのがしんどくなってきた。
キッチンリフォームに対する要望
- 動きが悪くなってきた食洗器を交換したいだけだったけど、どうせなら掃除がしやすく、便利で収納力のあるキッチンに丸ごと入れ替えたい。レンジフードも今のレンジフードは掃除がしにくいので新しくしたい。
- 料理の油汚れや夫のタバコの影響でクロスが汚れているので、せっかくならキッチン空間のビニルクロスを全てやり替えたい。
- できるだけ早く日常の生活に戻れるよう早く工事を澄ましてほしい。
提案したキッチンリフォームの工事内容
上記の状況を踏まえてリフォーム内容を提案しました。
- I型キッチンの形はそのままで新しいキッチンに変更+レンジフード交換
- キッチン側面壁(正面も)のキッチンパネル交換
- キッチン内部3M×4Mの天井・壁のクロスを交換
一方で手をつけなかった工事は
- キッチンの間取りとキッチンの形状は変更しない=工事箇所少なくして、できるだけ工事期間を短くしたい
- キッチン床=理由/張り替えなくても綺麗だったのと、同じ形状のキッチンを選択することでキッチンの下の床のことも考えなくて済んだため。
- カップボード=理由/綺麗だったため
です。
キッチンリフォーム費用の内訳
リフォーム費用の内訳です。
- キッチン・内装材解体撤去と処分費8万円
- 金物・養生費1万円
- キッチン一式(キッチンパネル+取付工事費込み)100万円
- 給排水管移動(水栓+排水+食洗器)と接続工事(止栓開栓含む) 8万円
- 都市ガス管移設と接続工事(止栓開栓含む) 4万円
- キッチン撤去後壁・天井下地補修2万円
- 壁+天井クロス8万円
- 諸経費(キッチン部分除く)10万円
合計141万円(税別)→税込約155万円
※キッチンはクリナップ社ステディアを採用しました。
ステディアは一般的なキッチンよりも少しお高いですが、
リフォームでも圧倒的な人気です!
その理由はコチラの記事でチェックしてください!
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工事期間は5日間【スケジュール】
1日目
キッチン廻りの空間や
カップボードを養生
+水道とガスの元栓を止める
→キッチン+レンジフード撤去工事
2日目
キッチン撤去工事で
傷んだキッチン、レンジフードの
下地壁を修復
→キッチンの水道配管、ガス配管を
新しいキッチンの位置に移動
※同じI型キッチンでの交換の場合でも必要な事が多いです。
3日目
キッチン側面(正面)キッチンパネル張り付け
→キッチン据え付け
→レンジフードダクト接続と据え付け
4日目/上下水道とガスをキッチンと接続
5日目/壁+天井のクロス張り替え→養生撤去と掃除で工事終了
その他工事費用が増える要因を一部ご紹介します。
今回ご紹介した工事では
必要ありませんでしたが、
一般的に工事費用が増える要因を
列挙しておきたいと思います。
解体・撤去費用
- マンションなどの物件で撤去したキッチンを地上階まで運ぶ距離が長い
- キッチンから外までの搬出経路が無く、キッチンを現場で裁断するなどの手間がかかる
- 敷地のすぐ近くにトラックが止められない
- これまでの壁がタイル張りだった場合は撤去に手間がかかる
水道・ガス・電気配管(配線)費用
- 既存配管の老朽化によりやり替えが必要な場合がある
- 食洗器を新たに導入する場合、給排水管と電気配線を追加する必要がある
- キッチン位置の変更や形状の変更をする場合、配管を大きく移動させる必要があり、現場の状況によっては工事自体が難しい場合がある
- コンロの火力元の変更がある(ガス→IH IH→ガス)
- 床下に入れない場合、配管作業をするために床をはつって工事しなければならず大がかりになる
大工工事費用
- 湿気で軸組下地が腐っている場合、柱や土台などのやり替えや床下に防湿フィルムを張ったりする対応が出てくるため、大がかりな工事になる
- コンロ横の壁の中の下地が熱で炭化している場合があり、必要であれば断熱材下地壁を熱に強いものに変えないといけない
- キッチン位置の変更や形状を変更する場合は床仕上げのやり直し工事が必要
キッチン設備費用
- 業者によって得意な(安くなる)キッチンブランドが異なるため、選ぶブランドによっては高くつく場合がある(事前に自分が求めるキッチンブランドを指定できれば見積もりがより正確になる)
- 食洗器などで”ミーレ”など海外製品を採用する場合、キッチンメーカーの取り付けではなく専用の取り付け業者が設置作業を行う場合があり、割り髙になる場合がある
リフォームを成功させるカギは相見積もり!
どこの業者にお願いするかで
金額が大きく違うのも事実です。
それに飛び込みのリフォーム会社だと、
施工の品質も心配ですよね。
自分の住んでいる地域で、
金額が安くて、きちんとした施工を
する会社を探すのはなかなか難しいです。
お住まいの地域の複数の会社から
プランニングと見積もりが無料で手間なく
手に入るこちらのサイトを利用する、
というのも手だと思います。
※ちなみに私の働いている会社も
このサイトからの見積もり依頼が
多いです。
それだけ人気があるということですね。
タウンライフリフォームを私がおすすめする理由と申し込み時の注意点を
記事にしていますので、気になった方はこちらもご覧ください。
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