この記事では
天井高さが低いリビング空間(2.1m~2.3m)を
より引き立てる照明方法を
ご紹介したいとと思います。
リビングの照明計画を検討している方は
特にお役に立てる記事になっています。
リビングの天井が低い場合、『照明の重心を下げる』『数種類の照明方法を併用する』とオシャレな空間に
ハウスメーカーの場合、
天井高さは一般的に2.4m~2.5m程度
に設定されています。
一方
私は工務店で住宅設計をしていますが、
殆どが2.2m~2.3m程度の天井高さ
で設計しています。
その方が落ち着いた
空間になりますし、
適切な場所に窓を設ければ
水平方向に視線が広がり
かえって開放感を得ることが
出来るからです。
【事例1】ダウンライトやシーリングライトだけだとどこか退屈・・・
コチラの天井高さは2.2mです。
リビングの天井が低いからといって、
邪魔になりにくいという理由で
ダウンライトやシーリングライトだけで
済ますと確かにスッキリしますが、
「悪くはないけど、ちょっと退屈・・・」
と感じる方もいるでしょう。
特にシーリングライト1灯で空間を照らすのは
単調になりがちなので避けた方がよいです。
やっぱりどうせなら照明も含めて
良い雰囲気の空間にしたいところです。
【事例2】種類の違う照明を低めの高さに配置すると落ち着きとオシャレ感の共存する空間に!
今度は同じ空間で照明だけ変えました。
オシャレ感ががぜん増したと思います。
照明を配置する時に工夫をしたのは
ずばり明かりの高さです。
ほとんどの照明の高さを
床から1.6m~1.8mの高さに
抑えました。
明かりの重心を下げることで
落ち着きのある空間になります。
また多種多様な
照明方法を利用することで
空間に華やかさが生まれ、
おしゃれな空間になります。
照明を低く設置する場合の注意点は3つ
ただし、照明器具を低くするにあたって
3点注意したいことがあります。
- 照明器具と接触しないよう配慮する
- ペンダントライトはなるべく飾りが少ない照明器具を選ぶ
- 目線の位置の直接光は注意が必要
1、頭や体が当たらないよう照明位置に配慮する
廊下・通路になる場所や
テーブルの上部に
照明を設置する場合は、
高さや位置に気を付けて下さい。
特にペンダントライトは
死角になることが多く、
頭をぶつける人が多いです。
逆をいえば、
こうしたことに気を付ければ
天井が低くてもペンダントライトを
積極的に使うのはアリです。
また、スタンドライトも人の動線上にあると
倒す危険があります。
通路となる部分はおとなしく
端の方に寄せるなど考えてください。
同時にコンセントの位置も
考えておく必要が有ります
2、ペンダントライトは飾りの少ないもので視線を遮らないようにする
壁付けのブラケットライトは
あまり気になりませんが
空間の真ん中に現れる
ペンダントライトは
華美な装飾のない
シンプルで上質なデザインの
照明器具を選んだ方が良いです。
理由は空間を見る時に邪魔になるからです。
例えば、
ラグジュアリーなシャンデリアは
もともと高い天井に
据え付けられる
ようにできていますので、
目線の高さにあると
目障りと感じるかもしれません。
定番でもある、
アルネヤコブセンのAJロイヤルなどは
器具本体だけでなく、落ちる光も綺麗ですが
お値段も結構高いです。
ちなみに
コチラのサイトの照明器具は
どれも品があって、価格帯も色々なので
良ければチェックしてみてはいかがでしょうか?
3、目線の位置の直接光は注意が必要
天井に照明器具があった時は
気にならないが
照明の高さを抑えると
気になってくるのが『眩しさ』です。
先ほどのシャンデリアもそうですが、
特にスポットライトのように
強い光を出す照明が
目線の高さにあると
眩しく感じるので注意が必要です。
また室内がダーク色で
まとめられている場合も注意が必要です。
ダーク色の部屋は
当然部屋全体も暗くなっています。
目は暗い空間に馴れるため
明るさを調整しますが、
そんな中、
わずかでも直接光が目に入って来ると
明るい空間では
なにも感じなかった眩しさを
強く感じるようになります。
ダーク色の部屋で目線の高さに照明器具を
持ってくる場合は直接光が目に入らない
照明器具や間接照明を利用してください。
まとめ
リビングの天井が低くても
心配はいりません。
- 照明器具の高さを抑える
- 多種多様なデザイン照明を利用する
これだけで
落ち着き+オシャレ感のある
空間にすることが出来ます。
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