「家の方にお金がかかってしまったから、
駐車場は最低限にとどめてとにかく安く済ませたい・・・
自分でできる事は自分で頑張りたい。」
私は普段注文住宅の設計をしていますが、
お施主様とお話をしている中で
このようにお話をされる方が増えています。
(かくいう私もその一人でした・・・)
そういう方に私がおススメしているのが
“駐車場の砕石敷のDIY”です。
DIYで駐車場をつくるならまずは砕石敷きをお勧めします。
すべてを自分でするのではなく、
しんどい部分は業者さんにお願いしてできる部分を
自分でする方法をご紹介します。
- 費用は一部業者さんにお願いしても13万5千円で済みます。
- 業者さんに一部お願いすることで工期も2日で済みます。
駐車場の砕石敷がおすすめ!な理由と業者・DIYそれぞれの費用や施工の注意点をわかりやすくまとめました。
住宅の駐車場だと
通常土間コンクリートにする方が多いですが、
コレが結構高いんです。
土間コンは費用がかかるし土間コンDIYは非常に難しい・・・
車3台分、
7m×5m=35㎡を土間コンクリートにすると
40万円近くはかかります。
じゃあ
「土間コン仕上げをDIYですると安くできるのでは?」
と考えたいところですが、
『まったくの未経験者が
土間コンクリート仕上げをするのは無謀』
です。
土間コンクリート駐車場をつくる流れ
土間コンクリートを打つ手順は以下の通りです。
- 駐車場にする部分の土を15~20cm程度すきとる(この時に上下水道の配管を壊さないように注意する)
- その土を処分するために産廃処理業者さんに持って行くか、お願いして持って帰ってもらう
- 水盛り・遣り方で駐車場の仕上がり高さや水勾配を検討する
- 近所の砕石屋さんに事情を説明、相談して家まで運んでもらう
- すきとった部分に砕石を敷き、機械で転圧する
- ベースの配筋と、型枠を組む
- 近所の生コン屋さんに事情を説明、相談して家まで運んでもらう
- 運んでもらったコンクリートをネコ車などで手際よく流していき均していく
- 刷毛引きなど仕上げをして完成!
このような仕事をこなす必要があります。
なにより大抵の人は
1番のスキトリで心が折れるでしょう。
ショベルカーやバックホーを操れる方は別ですが、
そうでなければ
この量を手で掘ることになります。
元の地面の高さでコンクリートを仕上げようとすると、
最低でも20cmは土を取り除いておかなければいけません。
15~20cmと簡単に書いていますが、
これを手で掘るのは本当にしんどいんです・・・
車3台分の面積分、掘り出した土の量は
4tトラックが4~5台分にもなります。
当然掘るのもしんどければ、
残土処分もまた難しいです。
この時点で業者さんのお世話になるのは必至です。
しかも
そのあとの土間コンクリートの施工精度が良くないと、
見た目が悪いだけでなく、
ひび割れ・水たまりの問題が出ますし、
問題個所を直そうとすると、
せっかく敷いたコンクリートをハツリとったり、
型枠を組みなおしたりと
普通に業者に頼んだ時よりも余計にお金が
かかってしまうため、
リスクが高い仕事になります。
※知識として土間コンクリートの流れを知りたい方は
コチラがわかりやすかったです。
興味がある方はご覧ください。
このように土間コンクリートは大変なので、
お施主様にはいつも
DIYで気軽に行える砕石敷きをおススメしています。
砕石敷きのメリットは安さ・お手軽さ/デメリットは見た目と砕石の流出
ここで砕石敷きのメリット・デメリットを挙げておきます。
砕石敷きのメリット
- お手頃な費用で施工可能
- 工程が簡単なので一般の方でも施工しやすい
- 水盛り・遣り方が厳密でなくても良い
- 施工が完了した後でも多少の勾配の変更であれば容易にできる
ということでまずは何といっても費用が抑えられます。
業者にお願いしても20万円前後で可能ですし、
今回ご紹介する方法でDIYをすると13万5千円程度で済みます。
一方のデメリットは
砕石敷きのデメリット
- 見た目がイマイチ
- 車のタイヤや靴の裏に砕石がひっかかる
- 車の出入りで道路に砕石が出てしまう
実は私の家でも初めは砕石敷きの
駐車場にしていたのですが、
見た目がイマイチでした・・・
※そこでDIYで代わりに川砂利を敷くと
見た目がグーっと良くなりました。
https://halu-ie.com/diy-parking-place/
駐車場DIYによる砕石敷の工程をご紹介します。
次は砕石敷の場合の工程です。
- 駐車場にする部分の土を
15~20cm→5cm程度すきとる(上下水道の配管を壊さないように注意する) - その土を処分するために産廃処理業者さんに持って行くか、お願いして持って帰ってもらう
- 水盛り・遣り方で駐車場の仕上がり高さや水勾配を検討する
- 近所の砕石屋さんに事情を説明、相談して家まで運んでもらう
- すきとった部分に砕石を敷き、機械で転圧する→完成!
土間コンクリートに比べて、
随分と工程が減りましたね。
また最初のスキトリ量もぐっと減りました。
しかし、それでもすきとった土の量は
4tダンプ1車で行けるかどうか・・・という量なんです。
地面を触る工事の時は、
『掘り出した土をどうするのか』が一番問題になります。
業者に車3台分の駐車スペースを砕石敷を依頼した場合の費用はおよそ20万円
ここで、
仮に業者さんに先ほどの工事を全てしてもらった場合の
概算費用について書いておきたいと思います。
業者が工事をするときに一律にかかる費用
携帯電話などでいう基本使用料です。
面積の大小にかかわらず請求されることが多いです。
※項目名は業者ごとで異なります。
- 重機回送費(重機を持ってくる費用やリースの費用など)25,000円
- 水盛・遣り方(駐車場をつくるための設計、お絵かきでいうと下書き線を引く工程)15,000円
- 諸経費(業者の利益他)今回は工事費用の10%で算定
砕石敷きの工事費用
残りの工事費用の内訳は
- 厚さ5cmの土のスキトリ@1,000×35㎡=35,000円
- すきとった土の処分2㎥前後20,000~30,000円
- 砕石(材料費)2車で30,000円
- 砕石敷き均しと転圧@600×35㎡=21,000円
全て合計すると
税別で171,600円で、税込み約19万円
となります。
DIYでの砕石敷を簡単にするためには一部を業者さんにお願いするのがポイントです。
全てプロにお願いすると20万前後しますので、
やっぱりDIYが魅力的という気もします。
でも、単刀直入に言って
土のスキトリと残土処分は
業者さんにお願いしたほうが良いでしょう。
理由は重機が使えることですね。
3台分の駐車面積を人の手だけでしようとすると
2~3日はかかりますし、
結局掘り返した土をどこかに持って行くために、
また人の手でトラックに積んだりする必要が出てきます。
一方業者さんにお願いすると、
スキトリ+残土処分が1日で終わります。
早速次の日から水盛り・遣り方からスタート
できるのは大きなメリットですね。
「費用を下げるためにDIYをしようとしているのに、
業者を使うとお金がかかってしまって意味がないのでは?」
と考える方もおられるでしょうが、
スキトリと残土処分だけだと10万円前後で済みますし、
なにより業者さんの重機による仕事の質の高さ、
早さはお金を払うだけの価値があります。
駐車場づくりを全て自分でしたい方は、まずは小型のショベルカーの免許を取得しましょう。
それでも
「どうしても自分でしたい!」
という方であれば、
一番良いのはまずは小型のショベルカーの免許を取ることでしょう。
ショベルカー(小型専用なら2万円程度)と
ご自身の自動車の普通免許で乗れる範囲のトラック(2t又は4t)が
運転できればトラックを借りるなどすれば可能です。
まずは重機が使えるようになることが一番の近道です。
ただし、全て自分で行う場合でも
ショベルカーやトラックのリースをする場合は
業者さんにお願いした場合と、さほど変わらないかもしれません。
DIYで砕石敷きを成功をさせるための2つのポイント
土のスキトリと残土処分が終わりました、
さあここから砕石敷きですが、
ここで低価格DIYを成功させるための2つのポイントをご紹介します。
1、砕石は近くの砕石業者に依頼すること
砕石はホームセンターやネットショップで購入・・・
することはおススメしません!
上記で購入しようとすると購入費用だけで、
業者さんにお願いした場合の費用よりも高くなります。
近くの砕石業者さんをググって探してみて、
電話をしてみてください。
最近はDIY熱の高まりから
一般の方の購入も増えていることもあり、
砕石業者さんも気軽に対応してくれると思います。
業者さんが車で家まで運んでくれて、
敷地にザザーと落としてもらっても
3万円もあれば十分だと思います。
金額が全く変わってきますので、
まずは色々と相談に乗ってもらいましょう。
2、砕石を敷いた後の転圧が質を決める!
運ばれてきた砕石を敷きならすのは
簡単なのですぐに終わります。
終わらせたい気分ではありますが、
ここから砕石を押して固める『転圧』をすることで
地面にファサっとのっているだけの砕石を締め固まり、
次のような効果が生まれます。
- 雑草が生えにくくなる
- 車が出入りしても砕石が出入りしづらくなる
※「転圧作業は難しそう・・・」
という方は、防草シートを敷くのもおすすめです。
防草シートを敷くのは本当に簡単で、
防草効果が高かったです。
https://halu-ie.com/treat-weeds-of-garden/
転圧道具をレンタルする方法
転圧をする方法としては
- 靴裏で入念に踏んでいく(人力)
- 自家用車で出入りを繰り返して踏み固める
などの簡単な方法もあるのですが、
せっかくつくる駐車場、
ここまで来たのなら、ちゃんとつくりたいですよね。
一番良い方法は
転圧機械(ランマーやプレート)をリース会社から借りることです。
検索で”転圧 リース”と打てば
重機などを借りられる会社がずらっと出てきます。
以前施主さんが転圧器が借りられる会社を探していた時に、
検索でトップに出てきた『三共リース株式会社』という会社に
電話をして聞いてみたことがありますが、
保証料や支払い方法など
個人に貸し出す際のルールがしっかりしていて、
これだったら気軽に借りられるな~と感じました。
もちろんこちらの会社以外でも
同じようなサービスをしているところはたくさんあるので、
まずは検索して調べてみてください。
ちなみに三協リースさんのランマーのレンタル費用は
1~2日で2,000~3,000円程度で
レンタル費用とは別に保証料というものが2~3万円かかりますが、
これは問題なく返却できればかえって来るお金です。
正直私が思っていたよりもかなり安いので、
まずは気軽に問い合わせをしてみて下さい。
まとめ:車3台分の砕石敷駐車場/スキトリ残土処分は業者、砕石敷き(ランマー込み)までDIYでした場合の費用合計は約13万5千円
DIYと業者さんの手を組み合わせると
- スキトリと残土処分を業者さんに任せて併せて100,000円
- 砕石(材料費)2車で30,000円
- 砕石敷き均しと転圧(リース費用)3,000円
ということでおよそ13万5千円程度でできます。
業者さんにお願いすると
19万円→13万5千円なので結果、6万5千円安くなりました。
また工期はスキトリ&残土処分で1日、
水盛り遣り方と砕石敷き均し&転圧で1日ということで、
2日で完了します。
砕石はもっと安いところもあります。
お近くの業者さんに電話して、
砕石の種類や費用を比べてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にもお庭に関する役立つ情報を書いていますので
そちらもご覧ください!
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