バルコニーは物干し場として利用したり
防水もできているため、
子供のプールや食事など趣味スペースとして
も便利に使えます。
特に
2階がLDKの方にとっては
“第2の庭”又は”第2のリビング”
といっても過言ではありません。
そんなバルコニーに必須な防水性能、
住宅ではFRPを塗ることで防水する場合が
多いですが、
このFRPを長持ちさせるのに
置くだけタイルが効果的です。
ここからは一級建築士でもある筆者が
タイル敷きのメリットや手順について
ご紹介していきます。
バルコニーにタイルやシートを敷くメリットは2つ
バルコニーにタイルや人工芝を
置く一番の目的は
見た目を良くするため
という方が多いのではないかと思います。
無味乾燥なグレー色の床の色が
変わるだけで随分雰囲気が良くなります。
しかしタイルや人工芝を置くことで
さらなる効果が期待できます。
それは紫外線からのバルコニーの保護です。
タイルやシートを敷くだけでバルコニーを紫外線から守れる
FRP防水の塗り替えは
10年~20年が目安となりますが
せっかくなら良い状態を保ちながら
できるだけ塗り替え時期を
遅らせたいですよね。
このFRP(特にトップコート)が
傷む原因の一つが紫外線です。
たいていバルコニーは日当たりの良い場所
に設けられることもあり、
紫外線を受けやすく
ダメージを蓄積していきます。
そしてFRPは
徐々に弾力性が無くなり、
やがて割れや剥がれなどの現象が起きます。
そのためできるだけ
紫外線に当たらないようにする必要があります。
バルコニーには直接タイル張りをしてはいけない
後で置くぐらいなら
工事中に職人さんに
タイルを張ってもらった方が
良さそうですが、特に木造の場合、
下地の乾燥や強い風、地震など、
建物が収縮する時に
タイルが付いていけずに
割れ、剥離が起こり、
最悪漏水の原因になりますので
1階土間部や庭以外の床にタイルを直接張り付ける
のは避けた方が良いです。
置くだけタイルやシートを選ぶときの注意事項
置くだけの床材は
- 人工芝
- 木材
- 磁器タイル
- プラスチック
など色々ありますが、
まずは必ず脚付きセットのものを選んでください。
人工芝はそのまま
敷けるロールタイプのものもありますが、
こちらも脚を別途置いてから、
その上に人工芝を敷くこと。
そうしないと、
雨が降って床との間に入った水分が
いつまでたっても流れないため
カビや下地の腐朽の原因になります。
ずばり素足利用やレジャー用ならシート、保護目的ならタイルが良い
バルコニーを裸足で歩きたい、
レジャー目的で利用したいという場合は
磁器タイルよりも
雰囲気のある人工芝や木材が良いと思います。
一方バルコニーでスリッパを利用する方や、
私のように物干し用として
利用しているバルコニーの床などの保護が
一番目的の場合は
人工芝や木材と比べて対候性が高く、
長期間更新せずに済む磁器タイルが良いです。
材質ごとに一長一短ありますので、
自分に合った商品を選択してください。
我が家のバルコニーに置くだけタイルを置いてみた
というわけでここからは
我が家で
置くだけタイルを購入、
実際に作業した感想などを
書いていきたいと思います。
タイルを置く前
タイルを置く前です。
これでも定期的に床の掃除は
しているのですが、
一度ついた汚れは
なかなかとれません。
置くだけタイル施工完了時
バルコニー全体が少し明るくなりました。
私は紫外線対策でタイル敷きをしたので、
コスパで商品を選びましたが、
バルコニーをレジャーで積極的に使う方であれば
もっと雰囲気の良いアイテムも色々あります。
置くだけタイル施工手順
ここからは具体的な流れをご紹介します。
バルコニーの採寸
まずはバルコニーの採寸からです。
写真のように室外機などタイルが張れない部分も
採寸しておきましょう。
この時、寸法は1cm程度少なめに
拾っておいた方が無難です。
参考までに
我が家のバルコニーは
室外機の部分を除くと3.5畳程度で
7ケース注文し、
少し余りました。
タイルの購入
まず商品を探して、
良いと思ったタイルで
先ほど採寸した寸法で
タイル割りを考えてから購入します。
私が購入したのはコチラの商品です。
私はバルコニーの保護が一番の目的だったので、
- 長持ちする素材
- 敷いたモノの下に水がたまらない
事が絶対条件でした。
こちらの商品は丈夫な磁器タイルという点と
タイルの裏側に脚があるので、
水が溜まりにくいという点が
購入の決め手でした。
タカショーというところは
外構商品で有名なメーカーなので
安心できます。
この他、
同じ形状で
人工芝のものや
質感がオシャレなタイルも
取り扱いがあるので、
気に入ったモノを選びましょう。
購入に際して
残念ですが奇跡でも起きない限り、
タイルがバルコニーの端から端まで
ピッタリ置けるということは無いと思います。
タイル自体を割って
ピッタリ取り付けるというのは
簡単にはできませんが、
コチラの商品は10cm×10cmのピースが9つ
集まっているため、カッターなどで切り離すと
最低10cm毎の調整が可能になりますので、
一番ピッタリと納まるタイル割りを
考えて数量を拾い出し購入しましょう。
タイル施工(置くだけ)
置くだけで済むところは
本当にあっという間に引けます。
裏側はこのようになっています。
工具無しで売上からはめるだけです。
側面のバーコードを忘れないようにはがします。
カットが無い場合、
1ケース敷くのに2~3分程度しかかかりません。
タイル施工(カッターでカット)
バルコニーの端の方は
タイルを分割して敷いていきます。
タイル裏側はプラスチックなので
表面からぐっとタイルを入れると
簡単に切れます。
裏側をみてもらうとわかりますが、
タイル裏側のプラスチック部は
オスとメスがあります。
タイルを切ることで、
オスだけ、メスだけという
タイルが出てきたり、
はめ込める穴などの数が
切ったタイルごとで
差がが出ますので、
出来る限り無駄にならないように
考えて切ってください。
タイルをカットする部分は
1ケース置くのに10分程かかりました。
置くだけタイル施工後全景
完成です。
バルコニーの広さは4畳ちょっとで、
1時間弱で引けました。
まとめ
やってみると非常に簡単でした!
夏に備えてバルコニーの紫外線対策を
お考えの方は是非チャレンジしてみてください!
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