最新版SketchUpは一味違う!3DモデリングソフトSketchUp 2025の新機能のを紹介

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Sketchupフォトリアルマテリアル設定7

SketchUpは毎年バージョンアップを重ねていますが、
今回は特に大きな進化を遂げています。

そこで、今回は私が実際に利用してみて
特に良い!と感じた点、

  1. 環境設定 360°HDRI画像の特徴や設定方法
  2. フォトリアルマテリアルに進化
  3. ノーマルマップの設定方法
  4. Extension Migrator(拡張機能移行ツール)の便利さ

について
画像を交えて分かりやすく紹介していきます。

この記事の対象者

  • これまで無料版を利用していた方で有料版にするか迷っている方
  • 2024年版を利用していて2025年版に移行を考えている方
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目次

1.背景がフォトリアルに! 360°HDRI画像の特徴や設定方法

Sketchup環境設定 360°HDRI画像設定2

SketchUp 2025では、
新たに360°HDRI(ハイダイナミックレンジ画像)が利用できるようになりました。

360°HDRIの特徴としては

  • 全方位の光の情報を反映し、自然なライティングを再現
  • 背景としても利用可能
  • 影や反射のリアルさが向上

設定手順

  1. 右側のウィンドウから環境ウィンドウを開く
  2. 様々な種類が用意されている中で画像を選択
  3. 明るさや太陽や背景の方向を調整

Sketchup環境設定 360°HDRI画像設定1

Sketchup環境設定 360°HDRI画像設定2

Sketchup環境設定 360°HDRI画像設定3

Sketchup環境設定 360°HDRI画像設定4

HDRI環境を活用することで、
屋内・屋外のシーンに応じた雰囲気を簡単に作ることができます。

2. 進化したフォトリアルマテリアルの見え方と設定方法

Sketchupフォトリアルマテリアル設定7

SketchUp 2025では、これまでの一般的なマテリアルから
フォトリアルな質感を持つマテリアルへと進化しました。

PBRマテリアルを活用することで、
リアルな建築パースや製品デザインの表現が可能になります。

新しいマテリアルの特徴

これまどのマテリアルの特徴と比較すると以下のようになります。

項目これまでのマテリアルフォトリアルマテリアル
テクスチャ解像度一般的な画像高解像度対応
反射の表現限定的PBRベース(物理ベースレンダリング)
光の影響単純な影屈折や透過を再現

マテリアル設定手順

草原を表現していきます。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定1

マテリアルを選択します。

この時点でもマテリアルが
リアルになった事がわかります。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定2

されにテクスチャーの表現も変更が可能です。

ちなみにスライダーを調整することにより、
テクスチャーに光沢感を与えることも可能です。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定3

さらに、テクスチャーの凸凹の強弱に変化を与える
ことも可能です。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定4

低い視線から見ると、
リアルなテクスチャーが表現されていることがわかります。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定5

草原はこれで完成です。

360°HDRIとフォトリアルマテリアルの組み合わせを試してみる

Sketchupフォトリアルマテリアル設定6

次に光の反射の様子を確認するため、
草原に金属製の本体の天板にガラスの載った
家具を作りました。

画像ではわかりにくいかもしれませんが、
金属製の本体側面は地面の草原のテクスチャーが
ほんのり映り込んでいます。
ですので、視線を移動させるとテクスチャー表面の様子が変わるので
リアルに感じます。

一方、金属製テクスチャーと
ガラステクスチャーの上面は白色にみえます。
これは、HDRI画像の空の色が映り込んでいるためです。

ガラスの天板はまだしも、金属製本体の上面はこの角度だと
全面に空が映り込むことは無いと思うので、
今後の改善を期待したいです。


背景を変えると次のような感じになります。

Sketchupフォトリアルマテリアル設定7

背景画像にある柱が
ガラス天板に映り込んでいることが
確認できます。

3. 手持ちマテリアルをよりリアルに!ノーマルマップの設定方法と基本知識

Sketchup2025マテリアルノーマルマップの設定3

ノーマルマップとは?

ノーマルマップとは、3Dオブジェクトの表面に
凹凸感を加えるためのテクスチャです。
光の当たり方によってリアルな質感を演出できます。

特に凹凸感のあるテクスチャーには有効です。

先ほどの草原と金属マテリアルのように
デフォルトにあるマテリアルは
ノーマルマップが用意されています。

一方、自作のマテリアルには
ノーマルマップがありません。
必要であればテクスチャーとは別に、
自分で作成し用意する
必要があります。

ノーマルマップの設定手順

  1. マテリアルエディタを開く
  2. 「詳細設定」タブから「ノーマルマップ」を選択
  3. ノーマルマップ用のテクスチャ画像を読み込む
  4. 強度を調整し、凹凸の深さを決定
  5. シーンに適用し、レンダリングで確認

自作のマテリアルを用意しました。

Sketchup2025マテリアルノーマルマップの設定1

Sketchup2025マテリアルノーマルマップの設定2

これはまだノーマルマップ設定前の状況です。

ノーマルマップを設定すると

Sketchup2025マテリアルノーマルマップの設定3

このように変化します。

ノーマルマップは画像のような凹凸の強いテクスチャーよりも
フローリングのような凹凸の浅いテクスチャーほど、素材感が引き立ちます。

ノーマルマップ(Normal Map)を自作する方法

ノーマルマップは無料で作成できます。
いろいろな方法があると思いますが、
私が利用しているのは
細かな調整が可能な『Mod Lab
というソフトです。

詳しくは下記記事にて詳しく紹介しています。

記事は
ModLabでノーマルマップ作製→Twinmotionで利用というものですが、
ModLabの使い方としては十分参考になると思います。


4. Extension Migrator(拡張機能移行ツール)が便利!

この機能、実際に使ってみると、
地味ながら非常に素晴らしい機能だと思います。

これまでSketchup2023,2024を使っている方が
Sketchup2025にプラグインを移行させる機能なので、
2025をインストールした後も
現行のSketchupを消さないよう注意してください。


Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)1

SketchUp 2025になり、
Extension Warehouseに
Extension Migratorという新ツールが追加されました。

Extension Migratorの特徴

  • 簡単な手順で、既存のSketchUpで利用していたプラグインを引き継げる
  • インストール済みの拡張機能を自動スキャンし、互換性のあるものを2025年版へ移行できる

これまでのSketchupのバージョンアップ時の問題点
これまで、旧バージョンから新バージョンへ移行する際は、
プラグインを手動で再インストールする必要があり、正直面倒でした。

さっそく手順を紹介していきます。

まずはSketchup2025を開き、
冒頭の画面のように、
Extension Warehouseから
Extension Migratorを探し、
ダウンロードします。

そうすると早速、下のような画面が出てきます。


Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)2

はいを押すと、PC内の引き継ぐプラグインの一覧が出てきます。
引き継ぐプラグインを選択してください。

Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)3

移行をクリックすると移行が開始されます。

Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)4

完了するとインストールされ、
画面にアイコンがずらっと出てきます。
すごく簡単です!

プラグインのアイコンが変になっている場合は、手動で引っ越しをする必要あり。

さてプラグインの引っ越しが終わるとこのような画面になります。

Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)5

概ね問題なく移設できましたが上の画像のように、
アイコンまで移されていないものがありました。
(機能は使えるようです。)

このままでは使いづらいので
旧バージョンのプラグイン置き場フォルダーから
手動でアイコンを引っ越しさせる必要があります。


Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)6

フォルダを移設すると

Sketchup2025 Extension Migrator(拡張機能移行ツール)7

、アイコンが復活しました!

一方で復活していないアイコンもありました。
このアイコンの置き場は別にあるようなので、
また探そうと思います。


ライセンスが必要な有償プラグインも引っ越しできた!

特に毎年、移設が面倒だと思っていたのがライセンス認証が必要な
有償プラグイン(Skimp,Profile builder等)でしたが、
それらも引っ越しできたようなので、非常にありがたいです。

少し動作確認をしたところ問題なく動きました。
ライセンスの利用数がどのようになっているのか、など
気になる部分はありますが・・・

念のために、しばらく旧バージョンも残しておきましょう

一つ一つのプラグインを確認したわけでありませんので、
操作していく中で無いものもあるかもしれません。

その場合、手動で引っ越しをする必要がありますので
なるべく旧バージョンも残しておいたほうが良さそうです。

まとめ:ビジュアライゼーションが進化したSketchup2025

SketchUp 2025は
拡張機能の移行が簡単になっただけでなく、
HDRI環境やフォトリアルなマテリアル表現の向上など大幅な進化を遂げました。

これまではモデルはSketchupで、
レンダリングは別ソフトという選択肢しかありませんでしたが、
その差が縮まった印象です。

ただし、V-RAYやTwinmotion、Podium等
これまでビジュアライゼーションを利用してきた方にとっては
Sketchup単独でもう十分、とまではいかないです・・・

まずはお試しで初めて見てはいかがでしょうか?

なお、気になった方は
下記でダウンロード&インストール方法を
ご紹介していますのでそちらもご覧ください。

Sketchup2025のダウンロード&インストール方法手順

簡単にダウンロードおよびインストールの方法から
紹介しておきます。

ダウンロード&インストール手順

  1. 公式サイト公式サイトリンク)にアクセスし、「SketchUp 2025」のダウンロードページへ移動
  2. 「ダウンロード」ボタンをクリックし、インストーラーを取得
  3. インストーラーを実行し、使用許諾契約に同意
  4. インストール先を選択し、インストールを開始
  5. インストール完了後、SketchUpを起動し、ライセンス認証を行う

インストール画面

画像はインストール画面です。

Sketchup2025インストール手順1

インストールが完了すると
ライセンス認証に移り、それが終わると
いよいよスタートです。

Sketchup2025インストール手順2

余談ですが、3D Warehouseも進化しているようで、
ご自身で参照画像を検索ボックスに入れると、
似たようなモデルを見つけられる
ように
なったそうです!

Sketchup2025インストール手順3
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