【失敗しない住宅展示場巡り】家づくり”まず初めにしないといけない事”

住宅展示場巡り失敗

私は普段住宅設計を仕事としており、

また、実際に自分の家を建てた人間でもあります。

この記事では少しでも良い家づくりができるよう、

お家を考えるうえでまず初めにしてほしいこと

について書いています。

「とりあえず住宅展示場へ」は家づくりの失敗のもと

住宅を考え始めた方が

初めにすることは

土地が無い方は

“土地を探す事”

そして

“ハウスメーカーの住宅展示場を訪れる事”

が多いです。

私の元に、ビルダー探しの一環で

いらっしゃる方の中にも

既に住宅展示場を2会場、3会場と

ハシゴしているような方もいたりします。

ただ、そういう方に限って、

自分たちの住まいの要望が全然絞れてないんですね。

そして、

結局どこの家に決める事もできずに、

家づくりが頓挫する方を

これまで多く見てきました。

また、私の友人も

初めに住宅展示場に出かけ、

早々にハウスメーカーを決定し、

念願のマイホームを建てたにも関わらず、

「先にお前に相談しとけば良かった・・・」と

言葉をかけてあげることも

できない状況になっています。

これは、

自分たちがどんな家に住みたいかが

家族の中で共有できていない

つまり

“ご家族の理想の暮らし”が見えていないまま

住宅展示場を利用をしてしまった”ことが

原因の一つだと思います。

新しいおウチでどんな生活がしたいかを家族で共有する

そもそもアナタは何のために家を建てたいのでしょうか?

  • 子供が進学するので学区を考えて?
  • 利便性のよいところに住みたい?

よく聞く理由ですが、

これらが住まいづくりの1番の理由に

なっている方は要注意です。

“どこに住みたいか?”については

説明できそうですが、

なにも家まで建てる必要はありません。

賃貸で条件のあうところに

住む方が絶対に良いでしょう。

また

  • 消費税の増税までにとにかく間に合わせたい。
  • 今の家賃と同じ額までで(なんでもいいから)家が欲しい。

これらが家づくりの一番の理由になるのも

非常に危険です。

何故かというと

先ほどの2点も含めて

全て【家づくりしてまで解決できない問題ではない】んです。

「え、それ別に家を建てなくても良くないですか?」

という話です。

例えば消費税の話では

増税後は国からのポイントやローン控除などの

多くの特典を受けることができ、

人によっては

駆け込むメリットが全くありません。

また家賃がもったいないからと

家を建てるかたもおられます。

この場合

家賃が住宅ローンに

置き換わるだけだと考えている方も

おられますが、実際は

 

  1. 年ごとの固定資産税などの各種税金
  2. 火災保険や生命保険などの各種保険
  3. もしものためのメンテナンス資金

など

賃貸で生活していた時にはごく少額で済んでいた費用

または支払わずに済んでいた費用が

家賃とは別にかかってきます。

本当に毎年結構かかるんですよ・・・(涙)

金銭的な負担もそうですが、

家を建てるということはその土地に

縛られることになります。

不測の事態で移動せざるを得ない時も

ローンの残債など解決しないといけない問題が

山ほど出てきます。

こんなリスクをとってまで

本当に家が欲しいですか?

と、大分あおってしまいましたが、

当然

それでも家を建てたいという人が

ほとんどだと思います。

では何故そうまでして、

「家を建てて家族とどんな暮らしがしたいですか?」

リスクを負ってまで建てたいマイホームですが、

理想の家はご家族によって大きく変わってきます。

例えば私達が叶えたかった暮らし方は

  • 子供たちが遠慮なく走りまわったり騒いだりしている姿をソファで見ている景色
  • LDKとデッキ、デッキと庭が一続きになった空間配置
  • 家事をしやすくする動線計画
  • 断熱性能や気密性能の良い家にして、光熱費が抑えられる家にしたい

と、色々と叶えたいことがありました。

他にも

  • 大きなLDKで家族や子供、ペット達と楽しく団らんしたい
  • 猫が楽しめるおうちにしたい
  • 大きなベランダでバーベキューや夕涼みがしたい
  • 対面キッチンにして子供たちの様子を確認しながら大好きな料理をつくりたい
  • 庭で大切な友人たちと庭でバーベキューをしたい
  • 誰にも邪魔されない趣味の部屋で趣味の沼に浸りたい
  • 家事が楽ちんな水回りで、ストレスを感じずに家事がしたい
  • 理想の収納を備えた家にして、いつでもすっきりと生活がしたい

ちょっと考えただけでも、

色々でてきます。

あなたはおウチで何をしたいですか?

理想の暮らしのイメージが無いのに住宅展示場にいくと、おこる悲劇たち

先ほどの質問に答えられないまま

住宅展示場に行くと

次のような悲劇が起こることも・・・

  1. ハウスメーカーの営業がアピールしたことが自分たちにも大切なものだと錯覚してしまう。
  2. 場所場所のしたいことだけが頭に浮かぶが、それぞれの優先順位がなく、まとまりのあるプランに仕上がらない。
  3. 建物そのものの判断ができないから営業の人柄だけで判断してしまい購入してしまう。

1、ハウスメーカーのアピールしていることは私たちに必要?

ハウスメーカーや工務店はそれぞれに特徴を持ち

各社色々な”ウリ”を持っています。

そしてそのウリを饒舌にプッシュしてくるわけです。

例えばIoT技術。

「照明やシャッターを遠隔操作したり、

外から空調システムを操作したりできます。

インターホンも外出中に

スマホで受け答えできるんですよ。」

と営業トークを受けるとします。

理想の住まいづくりという軸が無ければ、

「最先端の技術が導入された家ってなんかカッコいい

確かにこれは家づくりに必要!」

そしてそのあと、

「自然素材で作られた家で、人にやさしいおウチです。

やっぱり、大切なお子様には化学物質を発散しないおウチで

生活してもらいたいですよね。」

という営業トークを受けて

「確かに。子供のためには自然素材のみで作られた家で、

安心して生活させてあげたい!」

という気持ちになるものですから、

“IoTを導入している自然素材で作った家”

という

あなたが本来望んでいないかもしれない、

“理想の家像”が誕生してしまうのです。

しかし、本当にアナタにとって必要なものですか?

IoTを採用するためには

当然建築コストが上がります。

また万が一ネット環境に

接続できないときに

生活に大きな支障がでないか、

その対処法などを

調べておかないといけません。

自然素材の家は確かに素晴らしいですが、

化学物質が微量に含まれた

ビニルクロスを多用していても、

24時間換気が回っていれば

健康な人の人体にあたえる影響は微々たるものです。

最先端の流行を取り入れた

感度の高いインテリアにしたい人は、

無理に自然素材に縛られずに、

ビニルクロスをはじめとする新建材を

積極的に取り入れても良いと思います。

(私の働いている会社は自然素材押しの会社ですが・・・)

それぞれの物事を天秤にかけていって、

ゆずれないモノを整理してみてください。

2、ショールームの空間の寄せ集めが理想の暮らしになるとは限らない

ショールームを見ていると、

大きな吹き抜けのあるLDK、

階段室横の書斎、

玄関のシューズインクローゼット、

ロフトを巧みに利用した収納の多い家・・・

などいろいろな見どころがたくさんありますね。

これらを全てイイとこどりしたおウチが

果たして

わたしの理想の住まいになるかというと、

そうならないことが多いです。

家を設計するとき、設計者は

デザインだけでなく

構造、温熱環境、周辺環境、予算、動線、法的制限など

様々な部分をかんがみて

ひとつのおウチの設計をしていきます。

ショールームにあったお気に入りの場所を

全て設けたために、

却って使い勝手の悪い、

居心地のよくない空間に

化けることもあります。

そんな時は、まずどれを優先するか?

を決めなければいけませんし、

優先順位を決めるためには

結局どんな暮らしがしたいかを

決めておかなければなりません。

3、営業の人が親切だったから購入を決めました・・・

営業の対応でハウスメーカーを決める方が

実は結構多いんです。

大手ハウスメーカーの営業の方は私からみても

頼りになる方が多いです。

実は私も建物を計画する際に、

妻に促されてショールームを

見に行ったことがあります。

そこで対応してもらった営業の方が

頼りになるんですね~。

こんな人がウチの営業にいてくれたら(笑)

と思いました。

理想の住まいがなんなのかわからない状態で、

こんな素敵な営業に当たったら、

「もう、ここでいいか。」

という気分にもなりそうです。

しかし、一生お付き合いすることになるのは

その営業ではなく、その会社が建てた家です。

なんとなく決めた家で

ほとんどの方は一生住むことになりますが

本当にいいですか?

営業は一瞬、住まいは一生。

住まいの価値で評価したいですね。

【まとめ】住宅展示場巡り失敗しないために、まずすること

家づくりを考え始めたらまず、

ご家族と新しいおウチで

どういう暮らしがしたいかを

時間をとってお話ししてください。

ご家族の理想の家づくりが

なんとなくでも見えてきたところで

住宅展示場にいけば、

客観的な視点でいろいろなものを

判断できるようになります。

あなたの理想の家づくりができますように・・・